無人島探索
投稿者:イエティ (51)
短編
2021/02/25
15:55
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こりゃミスったなと思いながら進んでいたら、急に足を引っ張られた感触が。
海の恐怖ならまだしも、霊的なもんはマジで無理。
俺は速攻で引き返して正規ルートからSを追いかけた。
Sの姿は既になく、かといって急いでも岩で怪我するだけ。
あくまで冷静に進み続けた。
さっきの掴まれた感触が足に残っていて、洞窟に響く俺の息遣いも何故か恐ろしかった。
洞窟を抜け、対岸の磯場についた俺はSを探した。
すると、洞窟から2mくらい高い丘に登ってカタカタ震えてた。
お前も引っ張られたか?って聞くと、
「いや、そうじゃない。
なぜかお前が死ぬイメージが浮かんできて、引き返せってひたすら念じてた。
溺れてたら、と思って見渡せる小高い場所にいたんだ。」
確かに足を引っ張られた感触があった。
で、磯場から左の洞窟の出口を確認してみたんだけど、
出口の部分から急に深くなっていて、岸から沖へ、かなり激しい流れがあった。
ああ、こりゃ確かに死ぬわ。
そういって互いの無事を祝った後、ふと海を見るとまあまあ大きめのサメがいた。
泳げてても死んでたなこりゃとSの念に感謝した。
足についた手形にSの手をあてると、びびるくらいぴったりだった。
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終わりのところはめちゃくちゃ面白い
50万円はすごいな
9月で泳げるって南国かな?
お金、よくためたな!えらい!
sすげー、命の恩人やん
そういう奴とは一生の付き合いになるよなー