迷い道
投稿者:Fino (6)
友人「え…怖いよ…どしたの??」
私「…家に着けない…」
友人「…え?」
私「間違いなくここなんだよ!!間違いなくここで曲がるの!!」
友人「…え、でもさっきから同じ場所に戻ってるよ?!!」
私「…次は違う場所から曲がってみる!!」
私はさすがに怖くなり、もう一度大きい通りに戻り、さっきとは別の曲がり道からウィンカーを出して曲がりました。
私「…!!」
友人「…ウソ…」
またさっきと同じ景色がそこにはありました。
私たちは顔を見合わせて、「ヤバくない!!??」と絶叫。。
急いで、もう一度大きい通りに出て、二人で一端落ち着く為にコンビニの前に停まりました。
二人でなんとかこの状況に説明をつけたくあーでもないこーでもないと話ていると、
私「…てか、霧!!霧消えたんでない!?」
友人「あ、ほんとだ!」
私「もしさっきの霧のせいで私が道に迷ってたとしたら、もう一度さっきとおなじ場所で曲がっても家はないよね!?」
友人「そうだよ!さっきあんなに何度も同じ所で曲がっても同じ場所に出たんだからね!あるわけないよ!」
私「じゃ、もう一回、同じ場所で曲がるよ!!?」
友人「…いいよ!…」
そう言って、いつもと同じ帰り道を通り、いつもの場所でウィンカーを右に出し曲がりました。
私「…!!!!…え!!…あるじゃん!!…私の家…!!!どういうこと??…」
友人「え???さっきなかったよね・・・??家!!!」
私たちはようやく家路につきました。
着いた頃にはもうふたりともクタクタで会話もほとんどなく部屋で座り込みました。
なぜか着いた頃には霧もキレイに晴れており、時計も見ると…「AM2:00」
確か二人で帰ってきた時間は21時ぐらいだったはずなのに、もう真夜中になっていました。
ほんの1時間ぐらいのできごとだった気がするのに…。
友人はさすがに怖くなりその日は私の家に泊まり、次の日からもその話は一切しませんでした。
今思えばなんだったのか、未だに謎は解けないままです。
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