それにしてもこのシチュー、、、野菜らしきものはほとんど入ってなくて、代わりに肉はかなり多い。
俺はとろとろになった肉を口に運びながら「ああ、これを食べれるのもあと何日だろうか?」と一人考えていた。
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その日の夜はなかなか寝付けなかった。
暗闇の中静まり返った病室の天井を1人じっと眺めていると、何処からだろうか?低い唸るような機械音が聞こえてくる。
それは途切れることなく続いていた。
─いったい何処から聞こえるのだろう?
俺はベッドを降りると、暗闇の中慎重に歩いて入口まで行くと廊下に出た。
薄暗い廊下沿いには3つ病室が並んでおり、突き当たりには佐々木のじいさんという人が言っていた404号室がある。
どうやら機械音はここから聞こえてきているようだ。
入口ドアの側まで歩いてみる。
ドアに貼られた【立ち入り禁止】の紙。
上部の磨りガラスを通してボンヤリ赤い灯りが漏れている
試しにドアノブを握り力を込めるとあっさり回転し、拍子抜けした。
どうやら鍵は掛かってないようだ。
慎重にドアを開き隙間から、緊張した面持ちでそっと中を覗く。
そこは広々とした場所だった。
確かに体育館くらいはある。
天井にある蛍光灯は赤色灯で、室内全体が不気味に赤く染まっていた。
右手にはベッドが整然と並んでおり人が横たわっているのだが、その横顔は青白くて生気を感じない。
その合間を白いマスクに白衣姿の者たちがてきぱき動いて体を拭いたり注射をしたり、パソコンを触ったりしているようだ。
横たわる人を乗せたストレッチャーを押して移動している者もいる。
目を引いたのは、中央にデンとある巨大な鉄の箱。
恐らくこいつが鈍い機械音を唸らせているのだろう。
その周りをコンベアが動いていた。
その上を何かが移動している。
コンベアの脇にも白衣の者たちがいて何か作業をしていた。
俺は目を凝らす。
そしてその光景が明らかになった途端、身体中を戦慄が走った。
コンベアの上に乗って移動しているもの、、、

























人肉系ね・・・
臓器売買かと思ったらそっちかーい!!怖!
死体の肉が患者に配られ、もしその患者が死ぬとまた肉になって配られる。
最悪の循環…