不可思議な出来事

いつものように、母方の祖母の家に行くと、祖母が忙しそうにしていました。

その日は、お盆でした。

朝から、いろんな料理を作ったり、お供え物を用意したりと、忙しそうにしている祖母の邪魔はできないと、私は、あの井戸へ行ったのです。

一人で遊んでいると、いとこが歩いてくるのが見え、呼び止めて、一緒に遊んでいました。

しばらくすると、いとこは、行くところがあるからと、先に帰っていきました。

私は、また一人で遊んでいたのですが、私がいないことに気づいた祖母が探しに来て、井戸にいる私を慌てて連れて帰りました。

祖母は何も話をしませんでした。

しかし、悲しそうにしています。

その日の夜、親せきなどが集まり、にぎやかにしていました。

私は、一人、祖母の家の階段で座っていましたが、しばらくすると、玄関から、シャボン玉のようなものがたくさん入ってきたのです…。

私は、誰かが外でシャボン玉遊びをしていると思い、外に出ましたが、誰もいませんでした。

しかし、シャボン玉は、どんどん玄関から入っていくのです…。

私の周りには、たくさんのシャボン玉がありました…。

「ねぇ、シャボン玉がたくさんだよ？」

母にそう言うと、

「シャボン玉？どこにもないじゃない…。」

なぜか母には見えないようでした…。

祖母に言うと、びっくりしたような顔をして、

「お前、おばあちゃんが行った時、井戸で遊んでいたね？ずっと、そこにいたかい？」

そう聞かれ、

「うん…。なんで…？」

そう言うと、祖母は、泣き出しました…。

慌てて、母が走り寄ってきました…。

「お母さん、どうしたの？また、〇〇姉さんのことを思い出したの？」

母がそう言うと、祖母は、

「来ているよ…。〇〇が…。この子と一緒に遊んでいるみたいだよ…。」

そういって、私を指さしました…。

私には、何のことかわかりません…。

母も、何かに気づいた様子で、私の周りをよく見ています…。

そして、