恐怖! 地獄極楽夜行バス
投稿者:kana (210)
男はIちゃんのシートベルトをおもむろにはずし、Iちゃんを前かがみにさせた。
どこからともなく取り出した大きなはさみで、
イキナリIちゃんの服をジョキジョキ切り始めた。
脇から肩へと刃が回り、最終的に背中部分が大きく切り開かれ、
Iちゃんの白い背中が露出した。
(な、なにをやっているんだコイツ!)そう思ったが驚きのせいかボクは身動き一つできず
その様子を混乱しながら見ていた。
Iちゃんの背中に残っていたブラの紐も、何の躊躇もなくハサミで切って行く。
次に男はまた何か別の器具を取り出して、
まるでIちゃんの背中に沿ってペンを走らせるように大きく円を描いて見せ、
最後に背骨に沿ってまっすぐに線を引いた。
男の手に握られていたものをよく見ると、それはペンではなく手術用のメスであった。
男は線を引いたのではない。Iちゃんの背中にメス走らせていたのである。
(いやいや手品と言っていたし、これは何か仕掛けがあるに違いない。
そうだ、メスの形に見えるだけで本当はただのペンなのではないか?)
だが次の瞬間、そんな想像も打ち砕かれた。
男はIちゃんの皮膚をベリベリと剥がし、真ん中から左右に観音開きのようにして開いた。
…おかしなことに血は一滴も流れていない。
Iちゃんも表情は見えないがスヤスヤと眠り続けているように見える。
これが手品だというのなら、自分は今すごいものを見せられていることになるのだが、
なんとも気持ちが悪い。グロイ。吐きそうだ…。
果たしてこんなものが手品なのだろうか…。
男の手は止まらないし、ボクも相変わらず動くことができない。
まるで金縛りにでもあったかのように…。
そういえば他の乗客たちはどうしたのだろう。
ボクの彼女は?彼女が戻って来てイキナリこんなシーンを見たら卒倒するかもしれない。
男はさらにメスで切り進んでいる。
なんてリアルなんだろう。
ハンターの人が捕まえた動物を解体して、ジビエにして行くのを
以前テレビで見たことがあるが、それとまったく変わらない。
皮膚の下はすぐ筋肉ではなく、筋膜と呼ばれる白い膜に覆われている。
男はメスではなく、今度はナイフに持ち替えてどんどんそれを切って行く。
ナイフがカッカッカッと音を立てる。
どう考えても、筋肉の下にある肋骨にナイフの刃が当たっている音である。
ううっ、吐きそうだ…こんなもの、いつまで見せられるんだ…ボクは気が変になりそうだった。
男はそんなこともお構いなしでどんどんIちゃんの背中を解体していく。
やがて現れた肋骨と背骨。
男は力任せに肋骨をはがし始めた。ボキボキと車内に響き渡る音。
はずした肋骨をその辺に捨てていく。
そして男は、Iちゃんの背中に手を突っ込むと、そこから何かピンク色の
袋状の物を引っ張り出した。
だが、~~
という切り返しが3回くらい続いた場所があったので、
編集させていただきました。
バイキングの残忍な処刑方法に、背中から肺を取り出して広げる
「血のワシ」と呼ばれるものがありますが、これはその応用ですね。
kamaです。
こちらのお話の解決編として、「【クモ男事件】-事件記者 朽屋瑠子-」という作品を書かせていただきました。合わせてご覧いただくとより楽しめるかと思います。
よろしくお願いします。
Iちゃんで抜いた後に魂が抜けるということか…
↑Iちゃんで抜いた。。。抜いた?