俺の手が止まった
これは安易に開けるものではなかった
赤く染まった何かが現れた
鼻がもげるかと思うくらいの臭いがする
あとビニール一枚
これを開けばこれが何なのかはっきりする
だが、手はまったく動かない
動かせない
これは・・・何かの動物の死体だ
前の仕事で車に轢かれた犬を片づけたことがある
それと似たような臭いがする
俺の身体は震えていた
ゴミ箱の中身は夕方に一度片づけられる
ここにいるのは俺と新人だけ
つまり、これを捨てたのは新人以外にいない
新人は何かの動物の死体をゴミ箱に捨てたのだ
俺はもう正常ではいられなかった
俺は夜中ではあったが、上司に連絡することにした
「あの新人はおかしいです!!」
それから数時間後
警備室に警察が入ってきた
上司が事態を重く見て、呼んだようだった
警察によりゴミ箱が調べられ、捨てられていたのは犬の死体であることがわかった
新人は行方不明になった
巡回に行ったきり、帰ってこなかったのだ
警備室に残していたカバンやノートやスマホには何の情報もなかったという
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気味が悪く怖かったです