ごめんくださ~い
投稿者:ねこじろう (147)
「お兄ちゃん!」
背後から突然の妹の声に驚いた私は、誤ってグラスを床に落としてしまった。
グラスは粉々に割れ、オレンジ色の液が床のあちこちに飛び散った。
その音に驚いたのかジョンが走ってきて、狂ったように吠えまくる。
母に怒られないように慌てて私は破片を拾い、タオルで床を拭き始めた。
傍らでジョンが、こぼれたジュースをペロペロ嘗めている。
「兄ちゃん、自分の分落としちゃったから、お前、そのジュース飲んでいいぞ」と妹に言ったが、「いらなーい」と言ってテーブルの上の菓子パンを一つ取ると、そそくさと二階に上がって行った。
翌朝早く私は母の呼ぶ声で起こされ、眠い目を擦りながら居間へと行った。
すると父と母が深刻な顔をして並び立っている。
その足元には、痩せ細ってしまったジョンが手足を伸ばしてグッタリして横向けに寝ていた。
口からはだらりと舌を垂らしていて、胃の内容物と思われるもので床を汚している。
「ジョン、死んじゃったの?」
私が言うと、父は悲しそうな顔で頷き「朝起きてここに来たら、こんな感じでグッタリしてたんだ」と言って膝まずき、ジョンの頭を優しく撫でる。
「優太、あなた昨日、ジョンに何か食べさせたりしてない?」
母の質問に私は首を横に振りながら膝まずき、改めて変わり果てたジョンを見る。
そして次の瞬間、、、
背筋をぞくりと冷たい何かが走った。
ジョンの吐瀉物はオレンジ色の液溜まりの中にあった。
私はゆっくりと立ち上がると、食卓の上のテーブルの隅にポツンと残されたオレンジジュースの入ったグラスに目をやった。
─もし、あれを妹が、、、
そんなことを想像しているとまた、背中にぞくりと冷たいものが走るのを感じた。
【了】
おばちゃんが犯人か…
恐ろしすぎる…
ジョン可哀想
おばちゃんはその後どうなっちゃた?
けしからんBBAですな
正に鬼畜