地元に伝わる祠の扉の都市伝説
投稿者:スエヒロガリ (4)
地元から車で20分ほど行くと山道に入り、そこを抜けると大きな川沿いを走る道があります。その川沿いの道に小さな祠がありその祠の扉が開いているのを見るとよくないことが起きるという地元に伝わる都市伝説のようなものがあります。私はおばけなど全く信じないのでその話も、みんなを怖がらせるだけの作り話だと思って笑っていました。
そして18歳になりすぐに免許をとり高校卒業したあと、クラスの仲の良かったメンバーでバーベキューに行くことになりました。バーベキューは何事もなく楽しく終えたのですが、メンバーの一人がその都市伝説は本当か見に行こう、というのです。時は真夜中で私の運転でその都市伝説の祠に向かいました。全く信じていない私でしたが、真夜中に見に行くのは不気味で少し怖く感じていました。他のメンバーも同じで、「もし祠の扉が開いていたらどうしよう」とか言いあっていました。
幸い祠の扉は閉まっていました。みんなで胸をなでおろしていたのですが、誰がが「扉あけてみよう」と言い出したのです。それは怖い、やめよう、とみんなで止めたのですが、その子は、「大丈夫、全部迷信だって」と言って祠の扉を開けたのです。祠にはただのお地蔵さんがあるだけで、そのお地蔵さんの顔が少し怖いというだけで何もありませんでした。そしてそのまま私たちは帰路につきました。
そして次の日の夜その祠付近でバイクと車の事故があり数人が大けがを負ったというニュースを聞きました。不思議なことにその時祠の扉を開けっ放しにしていたか閉じたかはその時のメンバー誰も覚えていないのです。でもそのニュースが気になってみんなで見に行くと祠の扉は開いていたのです。
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