カワワラシ
投稿者:信綱 (1)
6年生か。6年にしては背ちっちぇーし、なんかガキっぽいな。
眼前の女の子が、体つきにしろ雰囲気にしろ同学年である気がしなかった。
同学年の男子に裸を全部見られているというのに、隠したり恥ずかしがったりするようなそぶりも一切ない。
この時点で多少の違和感は覚えたが、まあそういう子なんだろうと考え直した。
「おれさっきまで釣りしてたんだけどさ、おまえは何やってんの?川遊び?」
「・・・・・・」
「・・・なんでスッポンポンなの?水着忘れた?」
「・・・・・・」
「さっき、着物とかが落ちてたんだけどさ、もしかしてアレおまえの?」
「・・・・・・」
なにも返事がない。
さっきと同じ。ニコニコと笑顔を浮かべて、俺の顔を見上げてるだけ。
変なやつだなあと思った。
そしてよく見て気づいたのたが、女の子はかなりの色白だった。
透き通るんじゃないかってくらい、本当に肌が薄くて白い。
この時期のこの辺りの子供は外遊びしかやることがないので、普通は真っ黒に日焼けしているはずだ。男子だけじゃなく、女子だってみんなそうだ。
些細なことかもしれないが、そこにも俺は違和感を覚えた。
妙にツルリとしていて、不自然なくらい真っ白な肌。
そんなことを気にしていると、ふと女の子は俺の右手をぺたぺたと触ってきた。
俺の右手は、大量のサワガニが入った虫取りカゴを握っている。
夕食に素揚げにでもしてもらおうと拾い集めていたのだが、どうやら女の子はそれに興味を示しているようだった。
「ああ、これ。ほしいの?」と聞いてみたが、やはり女の子は何も言わない。
ニコっと目を細めて、口角を上げているだけ。
その笑顔が薄気味悪いというか、ちょっと不気味に感じた俺は、
「ほしかったらちょっとやるよ」
と、まだ生きてるサワガニをカゴから一匹取り出して、ひょいっと女の子に手渡した。
女の子はサワガニを受け取ると、ニパッと嬉しそうな笑顔になって、小さなお手々で大事そうに包み込んだ。
すると、サワガニを持ったまましゃがみだした。
え?なに?不思議に思った俺は屈んで覗き込んだ。
女の子は和式便所を使う時のような、腰を落として股を広げた無防備な体勢を、丸裸でやっている。
めちゃ面白かったです
奥多摩あたりは神秘的で本当に何かありそうな場所ですよね
ワラシちゃん可愛い
蹴り入れられたのに気に入られるのか…Mっ気があるのかな
おじいちゃんが山で作業中に急死ということは・・・。