異世界
投稿者:新田 (3)
これは俺が小学5年の頃の話。
当時クラスでは怖いものやオカルト的なのが流行っていた。
検索してはいけないなどを検索した奴はちょっとしたヒーロー扱いされてさ、なんか羨ましくなって、ネットで見つけた異世界への行き方ってのをやることにしたんだよ。
日曜、近くに大きなマンションがあるから、とりあえず有名なエレベーターで行く方法や、一人でどこか知らない道に行くと気付いたら異世界になっていたとかのを見たから、あてもなくぶらぶら歩いたり、とりあえずメモに書いたもの全部やった。
でもやっぱああいうのって嘘で、なんっともないのよ。
やっぱ嘘だよな〜と思って帰ることにした。
その帰りにスーパーに寄ってお菓子を買って、食いながら帰った。
その帰り道、なんか妙に気分が悪くなったんだよ。なんか目眩とかしてきて、うわやべーどうしよとか思ってたら本当なんか立てなくなって、ぐらって倒れちゃって。
気を失ってたのかな、目覚めると薄暗かった景色がなんかもう真っ暗で。こんなに倒れてたのかと思って起き上がったら、なんかおかしいの。
まずすげー静か。田舎じゃなかったし、まあまあ近くにスーパーあるのにおかしいぐらい静か。車の通りとか一切ない。人の話す声すらない。
不気味だったけどそれ以上に、門限に厳しい家だったからこんな真っ暗まで外にいたことを怒られると思って怖くて焦って早足で帰った。
んで早足でうろうろ周り見てたらまた変でさ、看板の字や標識の字が滅茶苦茶。止まれの標識が文字化けというより、ぐにゃぐにゃとした、力を出さずに書いた字みたいや感じで何を書いてるかわからなかった。
信号機のランプも三つとも黒と赤を濁らせた、汚い色をしていた。
ここでなんかおかしいことを改めて感じる。もしかして異世界に行ったのか?と思って興奮したけど、あんまりにも不気味で気持ち悪かったから、早くここから出たい!って気持ちのが大きかった。
早く早くと焦りながら歩いてると、誰かが俺の肩を叩いた。
なんだよと思って振り返ると、顔が異常なほど大きく、歪んだ縦長で、目は顔の八割占めてて真っ黒で、口も顔みたいに歪んだ縦長でギザギザの歯がびっしり並んだ、人間とは思えないなにかがいた。
ヒッと声を漏らして尻餅ついて、もうそれ以上声も出ないし、ドラマみたいに本当に恐怖で体が動かなかった。
そんな俺をみた目の前の化け物みたいな奴は突然笑い出した。笑い声が子供みたいな声で余計気持ち悪かった。
そいつの笑い声に反応したかで、化け物がぺたぺたと集まってきた。
全員そいつと同じ見た目で、全員キャハハキャハハハ!!!っておもちゃを見つけた子供みたいに楽しそうに笑ってんだよ。俺の方に集まりながら。
気付いたら化け物が俺の周りを囲っていた。
俺はもうどうしようもなくて、半泣きで震えながら助けてください助けてくださいって言ってた。
化け物は俺のことを囲んでみんなで俺で遊び始めた。触ったり、手や足を引っ張ったり。キャハハキャハハ笑いながら。楽しそうに。
その手の感触を今でも覚えてる。
濡れてるわけでもないのに、ぬるぬるとしてて、べちゃっとかにちゃっとした感じで。とにかく普通ではなかった。
真っ暗な空、おかしな字の標識や店、気味悪い信号機、一面にずっと笑っている歪な存在。
もうわけわからなくなって俺も壊れたのか笑ってた。あいつらと同じようにキャハハって。
これ未完で間違えて出してしまいました。
ちょっと気になるやんけ!!!
これは家族が入れ替わってますわ。
最後、いつもの母の手の感触で安心した。でも二度とこういう話を試そうとも思わないし怖い話をしようなんて誘いも断ってるって方がリアルでよかったな。
心配した母親が書き手が寝てる間におでこに手を当てたりしたときの感触が夢に出てきたってだけか