僕の友人に、A君という人がいてその彼が大学時代に経験した怖い話です。
A君は、大学3年生になった時、一人暮らしを始めようとマンションを借ります。
ワンルームの6畳部屋で、キレイな感じで気に入りました。
携帯電話を持っていたA君でしたが、母の勧めで据え置きの電話機も契約したものです。
A君は、引っ越して1週間ほど経った頃、不思議な出来事を体験します。
夜、A君の家に友人から電話がかかって来て話をしていました。
携帯電話ではなく、据え置きの電話機で話をしていたA君。
すると、電話相手からこんな事を言われました。
「あのさー、今部屋に誰が来てるの？友人？彼女？」
A君は、その言葉に驚き言い返します。
「お前、何言ってるの？部屋に誰もいないよ。」
すると、電話相手から、
「お前が話をしている時、後ろで女性の声や笑い声が聞こえているんだ。」
A君は、何言ってるんだろうと思いながら電話が終わります。
それから、A君は据え置きの電話機で話をしていると、女性の声が入っているそうです。
A君には、全く聞こえなく携帯電話だと女性の声は入って来ないらしい。
怖くなったA君は、据え置きの電話機を考えてみました。
「この電話機何かあるのかな？」
電話機を購入した場所は、電車の高架下にあるリサイクル店です。
値段は、「1000円」でレトロな黒色が気に入り買います。
ダイヤルもプッシュ式ではなく、回すダイヤル式です。
A君は、この電話機を少し使うのを止めようと電話線を抜きました。
夜になり、A君は寝ているとジリリーンと電話機が鳴りました。
据え置きの電話機からで、A君が出ると受話器から女性の声が聞こえて来ました。
「キャハハ ハハハ 線抜くなよ。」
A君は、電話機を見ると確かに電話線は抜かれている状態です。
怖くなったA君は、翌日この電話機を他のリサイクル店で売りました。
キャハハとか、明るい女性ですからまだ救われますね。