あの事件があった一か月後
新居にもようやく慣れた頃だ
俺は仕事に行くために家を出て、すぐ忘れ物に気付いて、家に戻った時だ
俺はAがまだ寝てると思って、そっと玄関ドアを開けた
忘れ物は玄関にあった
すぐまた家を出ようとしたら、Aの声が聞こえた
リビングからだった
俺は気になって、そっとリビングに近づいてみると
Aはリビングにある鏡をじっと見ていた
「お前には好きにさせないからな」
そう言っていた
俺は見ちゃいけないものを見てしまったと思い、気付かれないようにそっと家を出た
あれはどういう意味だったのだろうか
Aは二重人格だったのだろうか
しかし、そうだとしても、旅行に行っていたAがすぐにマンションの玄関ドア前に来れたのが説明できない
とにかく何もわからない
それが答えだった
俺はまたAに会いたい
たとえ深夜に会ったAでもいい
Aに会いたい
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