もう一人の子は私を守ろうとして男に立ち向かいます。
でもその子の攻撃は全く効かず、逆に蹴り飛ばされてしまいました。
地面に倒れ込んだその子の上に男が馬乗りになります。
殴られると思い目を閉じたのですが、いつになっても攻撃は来ませんでした。
恐る恐る目を開けると、目の前には誰もいません。その代わりすぐ後ろに気配がありました。
振り返るとそこにいたのは先程の男ではなく、別の人でした。
服装は同じだったのですが、髪の色は真っ白になっています。
目は赤く輝いているように見えました。
その人は私を見てこう言ったのです。
「君……僕が見えるんだね……」
それはどこか悲しそうな声でした。
私がその人に何か言おうとした瞬間、辺り一面がグニャッと歪んだのです。
気が付くと友達と二人で公園に倒れていました。
あのおじさんは悪霊で私たちをあの世へ連れて行こうとしたけれどあのおじさんの霊の別人格がそれを阻止したのか真相はわかりませんが九死に一生を得たのは間違いないと思います。
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