助けを求める夢の声
投稿者:ぴ (414)
私がまだ小さい頃の話です。
母が言うには私はとても不思議な子供だったと聞きます。
いつもはすごく子供らしくおとなしくて甘えっ子なのですが、不意に不思議なことを言い出して、たまに怖いと思うくらい大人びているときがあったらしいです。
保育園の保育士さんにもそのように接するので、母に相談されたこともあったようです。
昔のことなので、私はあまり覚えていないのですが、そんな不思議な子供時代があったと聞きました。
小さい頃の記憶があやふやな私が唯一覚えていることがあります。
それは私がよく不思議な夢を見る子どもだったことでした。
まだ私が幼いころは夢を見るのが楽しくてたまらなかったです。
夢が好きというのもありますが、大人になってから見るようになった平凡な夢ではなく、不思議な夢が見れたというのもあります。
もちろん普通の夢を見ることもあるのですが、私が楽しみにしていたのはそれではありません。
たまに映像ではなく、声だけの夢があって私はその夢がとても好きでした。
知らない人が訪ねてきて一緒に星の話をしました。
内容はしっかり覚えてないんだけどなんだか絵本みたいな話で、ストーリー性があり、とても面白かった思い出があります。
また誰かが語り掛けてくる夢もありました。
私のことをただ褒めてくれる日もあれば、がっつりと怒られたときもあったし、やんわりと何かをしなさいと勧めてくることもありました。
私はそれがきっかけでピアノを始めるようになったのです。
ピアノとの相性が良かったのか今もこの趣味は続いています。
仕事に直結するわけではないけど、辛いときや悲しいときはピアノを弾くとなぜかその気持ちがすっと和らぐのです。
今でも私にとってピアノは切っても切れない大切な趣味の一つであり、ピアノを始めて良かったと思います。
その中でも一番驚いて記憶に残っているのは、「助けを求める声」の夢を見たときでした。
私がまだ小学低学年のときで、あまりに悲しそうに助けを求めるので、私はその相手に「どうしたの?」と聞いてみたのです。
すると「足が痛い」というのですね。
足が痛い、足が痛いと嘆きずっと私に助けを求めていました。
私は助けてあげたいと思いましたが、どうしたら助けてあげられるか分かりません。
私はその相手に「助けたいよ。でもどうしたらいいの?」と聞きました。
そしてすぅっと目が覚めたのです。
とっても不思議な夢で、今までとはちょっと毛色が違いました。
私は夢が気になっていて、通学路でなんとなく周りをきょろきょろしながら歩いていました。
そしたら急に草むらからぴよぴよと声が聞こえてきたのです。私はその声になんとなく導かれるようにして歩いていきました。
そしたらそこにはなぜか地面を這うように小鳥が出てきて、私はきょとんとしてしまったのです。
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