宝探しゲームで見つかったのは
投稿者:ヤマネ (18)
短編
2022/06/12
16:19
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友達が秋の山のキャンプに出かけた時の話です。
そのキャンプは奥多摩のとあるキャンプ場を舞台にしていました。
3家族10人が参加するもので、友達が生まれる前からずっとやっているんだそうです。
山奥の山林の中では、テントの近くで宝探しゲームが始まりました。
森の木のどこかにお宝が隠してあるので、子どもも大人もみんなで探すというものです。
お宝は現金からおもちゃまで幾つもあるということなので、丹念に斜面を探し回っていました。
すると1人、また1人と発見者が出てくるのですが、友達は何1つ見つけられないままでした。
一生懸命探していると、他の子どもが何かビニール袋のようなものが埋まっているのが見つけました。
そしてそれを引っ張り出してみると、昭和の終わり頃の年代が入っている、古びた袋だったそうです。
これもお宝かと主催の親に確認すると、それは単なるゴミだと言うのでした。
あっけなくポイ捨てされてしまったのですが、友達はその袋の中を覗いてみたそうです。
すると中には昔の写真が何枚か入っていて、意外なほどに綺麗な状態を保っていました。
その写真を手に取ってみて、友達はギョッとしてしまうのでした。
集合写真だったのですが、後ろに見るからに幽霊っぽい、骸骨みたいな女が映っていたからです。
友達はその心霊写真を家族に見せたらまずいかと思って、そこに埋めなおしたようです。
しかしその後なぜか、友達は写真に写ることを拒絶するようになってしまいました。
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