登山道で山の神に命を救われた話
投稿者:ヤマネ (18)
以前に登山に行った時に、不思議なことがあって命拾いをしました。
その山は北関東の登山者には知られた山で、標高は1,300mほど。登山道が幾つもあるので、休日には初心者からベテランまで多くのハイカーが歩いています。
わたしは平日のひと気のない午前中、いちばん楽だと言われるコースを選んで歩いていました。
途中にはお地蔵さんや奇岩などもあって、面白い道のりです。
友人数人でしばらく歩くと5合目付近で登山道は分岐していましたが、道に詳しくなかったので適当に左がわを選んでみました。
しかし7合目を過ぎると足場が悪くなったので、尾根の険しい岩場と絶壁の鎖場が連続しているルートだと気が付きました。
しかし今更戻っても時間をかけるだけと思い、進むことにしたのです。
鎖場を通り抜けようとした時でした。急に「ここは通るな、ここは通るな」という声が聞こえたのです。
軽い気持ちで行けると思っていたのに、通るなという不思議な声は気がかりでした。
「誰か通るなって言った?」と言うと誰も口にはしてはいませんが、別の友人も聞いたと言うのです。
そこで不思議なことだから、引き返したほうが良いという話になり、別ルートをたどることにしました。そして無事に山頂につくことができました。
それから数日後になり友人が、あの鎖場は私たちが訪れた直後に崩れてしまったとの衝撃的な話を持ち込んできました。
1人の男性が崩落に巻き込まれ、重症を負ったとのことです。
するとあの通るなという不思議な言葉に救われたことになり、きっと山の神さまが助けてくれたんだなあと語りあっていました。
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