私を救ってくれた人
投稿者:ぴ (414)
せっかく間に挟まって緩和剤の役割をしてくれていたゆかりちゃんがいなくなったことで、私はよりクラスで孤立するようになりました。
周りの子たちに合わせることができず、新しい友達を自分から作ることができませんでした。
次第に学校に行かないで登校拒否することも増え、私の様子に両親は気が気じゃなかったと思います。
そんなとき、私の周りで奇妙なことが起こるようになったのです。
私が学校に行かずに家で籠っているときに、ピンポーンと呼び鈴が鳴ります。
その音で玄関を開けても、そこには誰もいないのです。
最初は誰か自分に対するいたずらとか嫌がらせの一種かと思いました。
こんなことをするなんて陰険だと腹を立てたこともあります。
でもそれが毎回続くと、ちょっと薄気味悪くなってきました。
いつも私が出ていくと、どんなに早く出てもまるで最初から誰もいなかったように、玄関は静かで人っ子一人見当たらないのです。
しかも、家の中でいるときに突然天井からみしみしと物音が聞こえたり、何も触っていないのに物が倒れたり、落ちてきたり、まるでホラー映画のポルターガイストのような現象が多発しました。
私はだんだんと家にいるのも怖くなってきて、いやいや学校に行くようになったのです。
学校に行くとなんだか腫物を触るような態度を取られました。
前はしらっと無視したり、悪口を言っていたクラスメイトもぎこちなく話しかけてきたりしました。
でも私はその態度がまるで誰かに言われて、嫌々やっているみたいに見えて、受け入れられなかったです。
その日も登校拒否を起こしたら、自分以外誰もいない家の押し入れから「トントン」とまるで内側からノックするような音が聞こえて、それが怖くて外出しました。
かといって学校に行く気にもなれずに、近くの川に一人で立ち寄りました。川の水がとても綺麗でみとれていました。なんだか寂しくて悲しくて、自分が嫌いで涙が出てきました。そしたら急に誰かが隣に座って、私はびくっとしたのです。
「元気?」と言われて、私は最初惚けてしまいました。だって隣に、あのゆかりちゃんがいたからです。
私は二度見、三度見ぐらいに確認してゆかりちゃんであることに驚きました。
にこっといつものように明るく笑うゆかりちゃんに対して、まったく恐怖心はなかったです。
私は自然とゆかりちゃんに学校に馴染めないことを相談しました。
そしたらゆかりちゃんは「実は私も転校してきて、最初は馴染めなかったのよ」と話し出して、びっくりしました。
そんな話初耳で、それを聞いてゆかりちゃんが私と友達の間を取り持ってくれた理由がやっと分かったのです。
ゆかりちゃんは私に友達と仲良くなるテクニックを一生懸命教えてくれました。
生前のゆかりちゃんは私みたいに殻にこもるのではなく、友達を作るためにきっとたくさん調べたんだと思うのです。
そして私の孤独な気持ちも理解してくれました。
すごーく気持ちが軽くなって、私は「心が軽くなった」と笑顔で私が立ち上がりました。
立ち上がったら不思議なことに、もう辺りが暗くなっていてものすごく時間が経過していたことに驚きました。
周りを目を凝らして探したけど、隣にいたゆかりちゃんはもういなかったです。
私は辺りを見て、「そういえば、川遊び中に亡くなったんだっけ?」と私はゆかりちゃんの事故を思い出して、ちょっとぞくぞくとしました。
読んでいて涙が出ました。
ゆかりちゃんの優しさに泣きました。怖いボタンではなくグッドボタンが有れば何度でも押したい。
私も心で泣きました‼️