そして、
それにしても妙だと思ったそうですよ。
とても、パンツをなめるなんて、ふざけたしろものじゃない、もっと邪悪なものだと・・・
「う、うがが・・・」
そんなことを考えていると、男子ボスの背後から変な声が聞こえた。
思わず男子ボスが振り向くと、男子ボス、恐怖の余り声を失ってしまった。
取り巻きの男子がですね、身体を風船みたいに膨らませていたそうです。
そうだな、
体積にしてそう、2倍はあったっていうかな。
むしろそれは、水死体のそれに近かったのかもしれませんね。
これは相当ですよ。
でね、浮き出た血管が,徐々に破れて、血が垂れてきたそうです。
もう、全身血だらけですね。
したらね、「パンツなめ」になってしまった女子ボスがその様子をみてニタァって笑ったそうなんです。
でね、そのどざえもんのように膨れ上がって血だらけの、
男子ボス取り巻きだったものに
ひったひったひったひった 近づいてね、
ペロペロと美味しそうに舐め出したそうですよ。
その地獄絵図を、ずーっと見させられたそうですから、
みーんな、気が狂いそうになる。
やがてね。
満足そうな顔をした「パンツなめ」になった女子ボスは・・・
煙のように消えたそうですよ。
後にはね、血を舐め尽くされて、伸び切った皮膚をしおらせた同級生の死体だけが残った・・・
ここまで話してね、
山下さん、私に言いましたよ。
「バクちゃん、今でもね、
あの時のガリガリと壁をひっかくような音が耳に残ってるんだ
でね、僕達ね、勘違いしてたんだよ。
妖怪「パンツなめ」じゃあ、なかったんだ。
人の身体を「パンパン」に膨張させて、血を「ツーっ」と垂らさせてから、その血をなめる、
妖怪「パン、ツー、なめ、なめ」だったんだなぁって・・・」
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