おばあちゃんの命日
投稿者:uquiep (2)
そして、いつも私と一緒に寝てくれる愛犬が布団にやってくると、いつもはすぐに布団に潜り込むのにこの日は私の口元に鼻を近づけ匂いを嗅ぎペロペロと舐めてくれました。
ようやく「大丈夫だよ」と声も出るようになり、愛犬を撫でて一緒に眠る事が出来ました。
朝になり目が覚めると肩に掴まれた感覚が残っていました。
左肩を上向きに寝ていた為、左肩に違和感が残る状態。
鏡で肩を確認しましたが特に異変はなく、ただただ気持ちが悪い感覚だけがありました。
私は気持ちが落ち着かず吐き出したくて仕方がありませんでした。
しかし、こんな体験を話しても信じてもらえないだろうなと思っていた為、私の中で処理しようと思っていました。
しかし、自分の心の中でぐるぐると渦巻いて上手く処理が出来ず、信じてもらえなくても良いから誰かに聞いてほしいと母に話をする事にしました。
「お母さん、夜中にね、誰かが私の肩を掴んで揺らしてきたの。
怖くて目も開けれないし体も動かなかったの。
おばあちゃんみたいな声だけ聞こえて後は何にも聞こえなくてすっごく怖かったの」と話をしました。
すると母から「丁度今日はおばあちゃんの命日ね。
もしかしたら、おばあちゃんがあなたに気付いてほしくて揺さぶったのかもしれないし、おばあちゃんのふりをして悪さをしに良くない人が来たのかもしれないね」と話をしてくれました。
その時、母から私が覚えていない頃から不思議な事をよく言っていた事から、この子は何か見えて感じているのかもしれないと思っていた事を教えてくれました。
母に今回の事を打ち明け、私の気持ちは軽くなりました。
この体験から1週間は肩の調子は戻らずずっしりとした重みがありました。
しかし、この一回きりで連日現れる事はありませんでした。
ちなみに肩の重みが消えるまで、途中から寝に来ていた愛犬が私が布団に入るとすぐにそばへ来てくれていました。
きっと私にはおばあちゃんなのか何かよくないものかがいたんだろうなと思います。
その後同じような体験はしていませんが、家の中で暗がりに愛犬が唸り声を上げていたり、一定の場所に寝ると金縛りにあう事が増えました。
多分、家に一時何かが居座っていたんだと思います。
数ヶ月すると収まり、日常を取り戻す事が出来ました。
何年かしてたまにこの体験について思い出す事があります。
きっと、おばあちゃんではなかったんだろうと思います。
本当に良くないモノが来て起きているであろう私にちょっかいをかけたんだろうと思います。
あの日、目を開けたままにしていたら何かを見たかもしれないと思うと今でも怖い体験でした。
私はこの他にも今まで目の前にいた人が急にいなくなる事やただの暗がりがとても怖くて動けなくなる経験をしたことがあります。
本当にたくさんの体験をしてきましたが、実際に何かが私に干渉してきた事は初めてでした。
こんな体験は今生きている人生の中で一度だけで終わっていますが、これからも絶対に体験をしたくはありません。
まだまだ、続く人生ですが平和に生きて行ける事を願っています。
ちなみに最近、職場の近くが零場という事もあり、多分職場の一角が霊道のようでよく小さな女の子を見かけます。
害もなくこのくらいならまぁ、いいかなと半分諦めています。
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