謎の黒い生き物

昨日、叔母から母へ電話がありその内容がとても奇妙だったので今度は母が私に電話してきました。話の内容はこうです。

「山奥に住んでいる祖母が車で買い物に出た時、ハリアーのような大きな車が追い越しをしてきた。

車が隣になった時、サイドミラーに黒っぽいものがぶら下がっていた。

よく見ると小さな猿のようにも見えるけど何か違う、見たことがない生き物で、腕でサイドミラーにしがみ付き、胴体と足は風圧で靡いていた。

その車はスピードをグングン上げてトンネルを通ってすぐに見えなくなってしまった。

トンネルを出た時、道の真ん中に黒いものが見えた。動物の頭のようだったのでとっさに目を逸らした。

遠い前方に赤信号で止まっているあの車が見えた。

心の中で早く青になって進んでと祈ったがそうはならず、ついにあの車の後ろについた。

恐る恐るサイドミラー部分を見るとはやり頭はなく腕一本が絡まっている状態でぶら下がっていた。

全身黒い毛でやはり子供の猿の様に見えるが、どうも違う生き物にも見える。それが何なのか知る術もなく、信号が青になり車は去って行った。

一体何だったのか、なぜ頭が吹き飛んだのか、考えるだけでも悍ましく可哀そうでならない。」

という内容でした。叔母はそんな場面に遭遇し、やや混乱した状態で母に電話をしてきたそうです。

運転手は何も気付かずに運転していたのかと思うとぞっとします。