道祖神巡りでの恐怖体験談

私が高校生の時の話になります。

私の住まいの近郊には道祖神が数多く祀られています。

しかしながら神社や仏閣とは違い、先人からなぜかあまり手を合わせたり拝んだりしては行けないとの云われがありました。

夏休みに高校で地域文化研究課題が出され、グループで道祖神の云われを調べようと言うことになり、一日かけてお地蔵様の形や、仏像のような置物等の写真を撮っていきました。

行き当たりばったりの散策の中、たまたま山の入り口付近にあたる木々に覆われて誰にも祀られていない祠のような跡を見つけました。

そこにはかなり風貌も浸食した石に掘られた人型模様があったのですが、顔は崩れ右足がない状態でした。

これも道祖神とばかりに写真に収めたのですが、この道祖神巡りの次の日に、グループの一人は顔が腫れて物貰いになり、もう一人は部活でサッカーボールに足をとられて右足を捻挫するということがあり、みんなで祟りではないかという話になりました。

不安の中、再度この山の入り口付近の道祖神に手を合わせに行こうと見に行ったのですが、あったはずの場所辺りを探しても探しても見つけることができませんでした。

災難にあった仲間は無事に回復したのですが、道祖神の研究は中止となりました。

この時以来、高校時の経験から謂れのわからないものには注意を払ったり、あまり関わらないようにと生活しています。