お空にいたころ
投稿者:pams (61)
もう10年前の話しになりますが、近所に3歳の女の子と生まれたばかりの男の子のお子さんを連れた家族が引っ越してきました。
時々会うので挨拶をしていると女の子はだんだんとわたしに懐いてくれました。
ある日地域の集まりがあり、私は受付を担当することに。
そこには引っ越してきたあのご家族も参加していて女の子は会場の後ろでキャラクターのシール貼りや塗り絵、お絵かきなどをして遊んでいました。
生まれたばかりの弟が泣き始めたのでお母さんは弟を抱っこして廊下に出ようとしていたので、受付が終わった私はお母さんに声をかけ、その女の子と一緒にシール貼りをして遊ぶことに。
その間に弟をあやしにお母さんは出ました。数分経ったとき、突然女の子が
「まだいたいよ~」
「もう少しお空にいようね」
「ママに会いに行こうと思ってるんだけど」
と一人でしゃべり出したのでおままごとかなと思い、わたしも近くにあったボールペンを人に見立てて話を合わせながらセリフを考えて言っていました。
しかし、どうもおかしいというか女の子が喋る内容が妙にリアルで不思議だったのでわたしはセリフを言うのをやめてしばらく聞いていました。
すると「〇〇ちゃんね、(女の子の名前)お空にいる時にママがいるなーって思ってそ~れ!って降りようとしたんだけど〇〇くん(弟の名前)がまだお空で遊ぶって言うから待ってたの。でもぜんぜん〇〇くん行こうとしないから先に行くねって言ってさ、降りたの」
しばらく聞いているうちに生まれる前の話しだと気付きました。
どうやら本来は弟が先に生まれるはずだったようで、早く降りるように(生まれるように)弟に言ったのに遊んでいて聞かなかったから自分が先に降りたんだという内容でした。
驚きましたが、この話を聞いている途中に戻ってきたお母さんはニコニコ聞いているので、「不思議ですね」と言うと、3歳になった直後くらいからしきりにこの話をするのだそうです。
最初はお母さんも驚いていましたが今は信じていると言っていました。
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