じんわり怖い林間学校での思い出
投稿者:千心 (17)
強がってる人もいれば、やる前から泣き出す子もいてかなりの賑わいで始まりました。
一緒に歩いてくれるメンバーの中には当時の好きな子もいたので泣く訳には行かねぇ!と強い意志を持ちましたが、ビビりの私は結局泣きべそをかきながら入場し何とか走り抜け生還することが出来ました。
ゴール場所にカメラマンの先生が大笑いしながら見事なくらいのヘタレ野郎のへっぽこ顔を写真に収めてくださいました。
黒歴史を披露したところで、本題はここからです。
全ての組がゴールし、片付けも終えて今日は一日よく頑張りましたという長い先生の話の後はお風呂に入って疲れを癒し、やっとの思いで布団に入りました。
中学生なのですぐに寝付くなんてことも無くトランプをしたり布団の中でこっそりゲームをしたり、楽しい一日が終わる頃に1人、女の子がいないことに気がつきました。
オカルト好きの子です。
どうしたのか気になって電気をつけて部屋を見回したところ、その子は部屋の隅で蹲りながら唸り声?のようなものをあげていました。
ヴゥー!ヴゥー!と犬が威嚇するようなそんな声でした。
急いで駆け寄って「おい、大丈夫?大丈夫?」と背中を擦りながら声をかけました。
周りの子も直ぐに気がついて駆け寄ってくれました。
数分間唸った後その子は気分が悪かったのか真っ青な顔をして掠れるような声で「ありがとう…」と言ってすぐに寝てしまいました。
大丈夫なら良かったと思い、その子の様子がおかしいと気がついた私を部屋のメンバーは「凄い!さすが!」と称えてくれて私がヒーローのようなそんな気分で眠りにつき、夜が明けました。
部屋のメンバーとは昼間は違うメンバーと行動をするので会うことはありませんでした。楽しかった2泊3日も終わり、学校へ戻っていつもの日常が戻ってきました。
ですが、ただ1人だけ学校から見かけることが無くなりました。
その子というのはオカルト好きの子です。
後で聞いた話によると、その子は精神疾患を患い登校することも出来なくなり学校をやめたそうです。
その子の家はお金持ちで勉強熱心な家庭だったので色んなストレスが重なって心が壊れてしまったのかも知れませんが、一つ気になることがあります。
林間学校での部屋を見回っていた時のあの文です。
それをいち早く見つけた子がその子で、その子が撮ってくれた写真を見せてもらったのですが、そこに変な光線が映りこんだ写真と白い点々が入っている写真が何枚もありました。
私は気持ち悪くて1枚も受け取ることはありませんでした。
林間学校での出来事が病気を患うひとつの原因なのかなぁとふと思い出す時があります。
幽霊などを信じるかと言われると私は信じたくありませんが、なんだかその記憶だけがとても鮮明で気になるので否定はできません。
その子が今どうしているのかは私には分かりません。
宿泊した当時も相当古かった施設は今は壊されているかもしれません。
ただ、嘘でも呪いなんて書くのは宜しくない事だと私は思います。
じんわり怖いというか、これ事実ならガッツリと怖い気がする