もう1人の私がすぐ近くに…！

もう1人の自分に出会ったことはありますか？
世の中には、自分に似た人（ドッペルゲンガー）がいるそうです。
そして万が一出会うと、自分が死んでしまうらしいのです。

１０年前、私は危うくドッペルゲンガーに会うところでした。
ドッペルゲンガーに会いかける前から、月に３～４回ほど「この前、同じ日に△△に行ってたね！」や「昨日○○の服屋にいたね！」と聞かされることがありました。
そのときは『似た人がいるのね』程度に思い、気にしていませんでした。
仕事が激務で、気にする余裕もなかったのかもしれません。

しばらくすると、似ている人報告がなくなったのですっかり忘れていたのですが。
ふと『最近は、似ている人報告がないな～』と思ったのを覚えています。

その数日後、職場の清掃員さんに挨拶をしたあと、急に話しかけられました。
「さっきも会ったわよね？」
この言葉を聞いた瞬間、ゾッとしました。
同じビルにそっくりさんがいるのは…さすがに怖く感じました。

振り返って考えてみると、前から聞いていた「もう１人の私」の行動範囲は、だんだん「私」に使づいてきています。
もしかしたらドッペルゲンガー…？と不安になりました。

そしてこの日をさかいに、また「似た人報告」を聞くようになったのです。
しかも、家の近くのコンビニなどのニアミスするような場所で、です。

結局その１ヵ月後に退職と引っ越しをしたので、もう一人の私に出会うことはありませんでした。
ですが、どんどん近づく相手にじわじわと恐怖を感じたあの感覚は今でも忘れられません。これからも会わないことを願うばかりです。