トイレの個室に人を閉じ込める幽霊
投稿者:コメダ (3)
なるほど・・と思い、思いついたアイデアを実行してみることにした。
音が鳴ったときだったか、鳴っていないときにやったのかは覚えていないが、よくラップ音がなる電化製品に向かって実際に声に出してこういってみたのである。
「波動が低いんだよね。自分に自信がないからぴゅーんと電気に乗ってやってくるんだよね。ね!」
いくら私のことを知っているといっても、情けないことをちょくちょくやってくる霊である。変に敬意を払うようなことを言っても居丈高になるだけだと思って、幼稚園の子供に言うような口調でそう言ってみた。
すると、随分頻度が減った。ゼロではないが、めったに鳴らなくなったのである。
またあれから時間が経っているが、此の前鳴ったのはいつだったかなというくらいである。
このことを踏まえると、さすがに私が小学生だった30年ほど前の出来事だから、トイレに私を閉じ込めた件の幽霊は、成仏してすでに生まれ変わっている可能性が高いと思う。
しかしその霊がやったことが悪いことであったとしても、この世の物質、ドアというものを実際に動かすことができたということはかなり強い感情があったということなのだろう。
ひょっとしたら、学校でいじめられていたことがあって、幸せそうに見えるこの世の子供がとても妬ましかったのかもしれない。私は霊能力者というほど霊的に敏感でもないから知る由もないが。
あのときの幽霊の、嫌ないたずらをしてしまうほどの負の感情が癒やされていること、生まれ変わり後の現世での幸せを祈りながら、ペンを置くことにする。
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