姿の見えない来訪者
投稿者:レイレサ (64)
短編
2022/02/02
17:02
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「以前働いていた仕事場がどうなっているのかふと気になったんだろう」
「その思いが強かったことで肉体から幽体が離れ、様子を見に行ったものを君が感知したんだろう」
「人ではなくて場所に対して作用しているから、君や職場の人には影響はないと思うよ」
「まぁ、その女性は相当辛い思いしたんだろうね」
「だから、幽体が訪問するほどの状態になったわけだ」
その後はM子に関係する何かは起きていない。
起きてはいないのだが、リーダーのうち1人が脚立から落ちて足を怪我してしまった。
上司の身内が病気で入院してしまった。
陰口を叩いていたパートも何かしらのトラブルに見舞われてしまった。
私は酷い腰痛に見舞われたくらいで、それ以外の害はなかった。
本当に意思のない幽体だったのだろうか?
幽体で様子を見に来た後に生霊が飛んできた可能性も否定できない。
まだまだ、私の仕事先ではトラブルが起きている。
これからもずっと起き続けるような気がする。
ある日、パートの1人がM子の勤め先に買い物に出かけたそうだ。
動物霊に憑りつかれたかのような凄い表情をしていたらしい。
もしかしたら、未だに恨まれているかもしれない。
まぁ、私はM子に一切パワハラ行為を行っていないから大丈夫だと思う。
他の人は知らない、どうなろうが知ったこっちゃない。
恨まれるような言動を取った以上は何かあっても仕方ないだろう。
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会社でで出世する人間は全部とは言わないけど、周りを蹴落として上がっていったりする最低人間はたくさんいますよ。