記憶から消してしまっていたこと
投稿者:魔界塔士 (8)
ある日の夜眠っていたら、急に体が動かなくなりました。同じ部屋には家族も眠っていたのですが、声が出なかったので助けを呼ぶことは出来ませんでした。
身体はどんどん硬直していき、(どうしようどうしよう)と焦ってしまい何分か経ったと思います。そのうちに少し冷静になり、(あーこれが俗にいう金縛りというやつか)と心の中で思っていました。そのあと金縛りは解け、ほっとしてその夜はそのまま寝てしまいました。当時の私は働き始めて一年目で毎日疲れており、その影響かなくらいに考えていました。
次の日、朝起きて「昨日の夜、初めて金縛りになっちゃったよ」など家族と話し、その後は何も気にせず仕事に行こうと電車に乗りました。電車の中でぼんやりしていたら、(あ、金縛り初めてじゃないや)と急に幼いころに金縛りにあったことを思い出しました。
私が幼いころ怖い話がとても流行っており、幼い私はとても怖がりで「赤いちゃんちゃんこ」などの話が怖すぎて夜中トイレに一人でいけないくらいでした。「金縛りは霊に抑えられているんだ」とか、「朝起きたら指のあとが残っていた」などという話もありました。そんな中、幼かった私はある夜金縛りにあいました。そのことを大人になって金縛りになった時に思い出したのです。「あ、この感じ初めてじゃなかった」と。
子どもというのは、あまりに怖すぎると記憶から消してしまうという方法をとるのだなぁと、全然怖くはありませんが、とても不思議に思ったので投稿させていただきました。
今この瞬間怖い思いをしている子どもがいなければいいなと思います。
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