怪奇現象か偶然か
投稿者:魔界塔士 (8)
これは私が大学生の頃の体験談です。
私は大学の頃、地元を離れ、一人暮らしをしていました。駅から徒歩10分圏内、5階建てのオートロック付きのマンションの5階に住んでいました。マンションのすぐ隣にはお葬式等で使われる会館がありました。
ある朝、インターホンが鳴りました。それも玄関前のインターホン。私が住んでいたマンションはエントランスと玄関前ではインターホンの音が違ったので、すぐに分かりました。同じマンションに知り合いはいなく、隣人とも関わりはありませんでした。この時点で私は怖かったので、居留守を使ってしまいました。
ドアスコープから外を覗くと、私の部屋の前には人だかり。数人の警察官と住人が通路からマンションの隣の会館の方を見下ろしていました。しばらくして外が落ち着いた頃、私も外に出て、会館の方を見てみました。すると会館の屋上には、血溜まりがあったのです。私の住んでいたマンションから会館の方に人が落ちてしまったらしいのです。その日のうちに血溜まりがあったところにはブルーシートがかけられ、数日もすると掃除されていました。
その数週間後、朝起きてトイレに行こうとしたところ、違和感が。トイレの電気が点いていたのです。そしてドアノブに手をかけると、開きません。鍵が掛かっている状態でした。廊下からでも開閉できるタイプの鍵でしたが、私は一人暮らしで合鍵を持っている人はいません。玄関の鍵も部屋の窓の鍵も閉まっています。怖くなって、とりあえずキッチンから包丁だけ持ち出し、部屋に戻って様子を伺うことにしました。しばらくしても物音がするなど変化はなかったため、意を決してトイレの扉を開けることにしました。廊下から鍵を開け、扉を開けると、そこには何もありませんでした。
結局、会館の血溜まりの真相やトイレの件の真相は今もわかりません。しかし、それ以前にも注文した覚えのないピザが届いたり、エントランスのインターホンが鳴ったのに、モニターに人は映っておらず上の方に何かがチラチラ映っていたりと、怖く不思議なこともあったので、真相がわかる前に引っ越しました。
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