年越しの日に起きた怖い話

そして、スヤスヤと寝ている友達の顔を順番に覗き込みだしました。

私は怖くなりました。

ぎゅっと目を瞑ってその場をやり過ごしました。

人影は私の顔を覗き込みました。

気配は感じていましたが、気づかないふりをして寝たふりをしました。

長い間、人影は私の顔を覗き込んでいました。

人影はゆっくりと私から離れていきました。

そして、リビングから出ていきました。

それからは怖くて目を開けることができませんでした。

気づいたらそのまま眠っていました。

そして新年の朝を迎えました。

みんな二日酔いで頭がガンガンしていました。

私は昨日の不思議な人影を忘れることができませんでした。

みんなに昨日の人影について聞いてみました。

しかし、誰一人覚えていません。

その人影を見たのは私だけでした。

その人影は幽霊だったのか、それとも本物の人間だったのかは未だに分かりません。

どちらにしても怖い体験をしました。

大晦日になるとその人影のことを思い出してしまいます。