同じ顔
投稿者:千代 (1)
当時、私の住んでいた地域は、田んぼばかりで、いわゆる「田舎」と呼ばれるような所でした。
放課後に友人と集まっては、毎日のように遊んでいました。
ですが、流石に毎日、毎日、野原や畦道で遊ぶにはつまらなかったのでしょう。ある日、ひとりの友人が、近くの霊園の中で遊ぼうと提案したのです。
一緒にいた幼い妹は反対したのですが、結局好奇心には勝てませんでした。
徒歩で10分ほどでしたし、まあ霊園と言っても、まだ太陽が高い時間でしたので、特にこれといったこともなく、チャンバラやら缶蹴りやら楽しくやっておりました。
そんなこんなで、
気がつくと空が橙色に染まっており、各々がそろそろ帰ろうと言い始めた時に、
妹が
おしっこ、と言い出したのです。
日が完全に暮れるまでが私達の門限だったので、私は大分焦りましたが、
このまま我慢させる訳にもいかなかったので
友人達を先に帰らせ、妹を便所に連れて行くことにしたのです。
私は妹の手を引いて、霊園の中を進みました。昼間には気づかなかった不気味さが、夕焼けと共にどんどんどんどん増していったのを覚えています。
そこに着いた頃には、もう泣きたい気分でした。
今でも思い出す、
薄汚いコンクリートの壁と「公衆便所」の赤文字。幼い私達にとっては、何もかもが恐ろしく感じたのかもしれません。
外で待っているからと言い、私は扉の前で妹を待っていました。早く帰りたい、帰りたいと呟きながら。
そして
そこから数分経ったばかりだったでしょうか、いきなり、
尋常でない叫び声と扉を叩く音が聞こえ、
私が瞬時に扉を開けると、妹が飛び出してきました。何があった、と聞くと、
天井に女の人がいる
と言うのです。
正直私は耳を疑いました。
妹はそればかり繰り返すだけで、
何が何だか判りませんでしたし、
怖がりな妹のことだから、幻覚でも見たのだろう、とそう自分に言い聞かせていたのですが…
私は見てしまったのです、
少し空いた扉の隙間から、ニィ、と笑う
逆さまの女の顔を
逆光で真っ暗で妹で笑顔で もう
ちゃんとおち考えてから書こうよ
読んでる人いるんだから
本当に申し訳ありません。
私の力不足です。恥ずかしい限りです。
出直してきます。
せやな。逆光で真っ暗なら見えるわけないな。暗くなってきた夜道で街灯が照らしたとか、夕日が差す妹の顔は(夕日を背にしてるからあかんか)とか、なんなら妹は普通やと安心して尻餅ついたら街灯からぶら下げる女と目があってとか、家まで後ろを確認せずに逃げおおせて玄関へたりこんでたら、ちょうど帰ってきた母の肩越しに軒先からぶら下げる女が,,,,,,,,,,とかもおもしろいんちゃうかな。