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grayさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

謎…学校のベランダからの強烈な腐臭
短編 2021/12/28 10:22 999view

小学5年生くらいの頃の話です。

授業中、窓際の席に座っている子たちが、突然「何か臭い」と言い始めたのです。すぐにその臭いは教室中にも広がって、皆が騒ぎ出し、授業は一時中断となりました。

それはこれまで嗅いだことのない臭いで、トイレとか生ごみとかの臭いとは違っていました。まだ残暑の九月で窓は開け放しており、臭いはどうやら窓の外、ベランダかららしいとわかりました。

皆は教室から出ないようにと言うと先生はベランダに出て、臭いの原因を探し始めました。

生徒たちは皆、窓やベランダへ出るドアから乗り出してその様子をみていました。私ももちろんその一人で、すぐにベランダに何かの缶が置いてあるのがわかりました。

小さな長方形の缶で、サクマドロップとか、雑貨屋で絆創膏が入って売られているのとか、それらと同じくらいの大きさの缶です

。臭いの原因は、どうやらその缶のようでした。

壁に立てかけるように置いてあったそれを先生が軽く足で蹴ると倒れて蓋が空き、さらに強烈な臭いが充満しました。そして、中から小さなコウモリの死体が出てきたのです。

まだ暑い季節だったので、腐臭がしていたのでしょう。子どもにとっては初めての臭いで、さらにコウモリの死体が出てきたので、皆大声でぎゃあぎゃあ騒ぎ出しました。

すぐに先生が片付けるために処理をはじめ、とりあえずその時間は自習となったのですが、今考えても少しこの出来事は少しおかしいのです。

一体誰が缶を置いたのか。

基本的に、ベランダには生徒は出てはいけないことになっています。

特に荒れている小学校でもなかったので、皆なんとなくそれをきちんと守っていました。ちなみにベランダには、教室からしか出られません。

一応、ベランダの端の方には階段があり、非常時に生徒はそこから逃げることになっていますが、出てはいけないベランダの階段を、一階から登ってくる子はまずいません。

私たちの教室があるのは二階です。

教室の窓からそっと出したとしても、そんな臭いのきつい物を持っていたら、その時点で誰かが気づきます。

また、臭いがし始めたのは授業の途中からです。朝からなんとなく変な臭いがしていたというわけではなく、午後の授業の途中から、突然強烈な腐臭がし始めたのです。

外部の誰かが階段を登って、わざわざ置いていった可能性もあります。

しかし、田舎の小さな小学校に、そんなことをする変わった人間がいるものなのでしょうか。それに、誰かがベランダに這いつくばってやってきたら、教壇に立って授業をしている先生からは、さすがに見えそうです。それに窓も開いていましたし、窓際の席の子も気配に気づきそうなものです。

コウモリの死体を空き缶に入れて学校に置くというのも、子どもがしそうないたずらな気も、度が過ぎている気もします。

いったいだれがいつの間に置いたのか、本当に不思議でなりません。

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コメント(2)
  • 何かの呪いだったりして…

    2021/12/28/11:06
  • 家の環境が悪ければ隠れて動物虐待する人もいるから、私としては何とも言えませんが、子供の悪戯かと┅。

    2021/12/28/11:36

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