夜中に狂う母親
投稿者:ジュリー (62)
私が実家で暮らしていた頃の話です。
夜中、違和感を感じて目を覚ましました。
母が身体をのしかけるように私の腕を信じられないぐらいの力で押さえながら、ハサミで髪の毛を切り、耳元でハサミを鳴らします。
今にも耳を切られるんじゃないかと恐怖を感じ、身体を動かしますが母の身体がびくとも動きません。
朦朧とした意識の中、必死で母の手や腕を引っ掻くとようやく退きました。
「何してるの?」と怒鳴ると、母はいつも通りの顔に戻り、「ごめんなさい。もうしないから。」と言って去っていきました。
しかし、その翌日、翌々日の夜中も鬼のような形相の母にハサミを向けられることが続き、何度も怒りましたが、謝罪を受けるだけでまた同じことの繰り返しです。
私は母に恨まれているのではないか。夜中に人相の変わった母が、日頃の私への恨みを晴らしに来るのではないか。
そう考えてしまい、ゆっくり寝ることができなくなっていきました。耐えきれなくなった頃、夜中に逃げるようにパジャマのまま家を飛び出し、ひたすら走って近所の薬局に行きました。
24時間営業の薬局の駐車場で一晩明かした後、引っ越しをしようと思い、不動産屋に駆けつけました。
今は引っ越しも済み、穏やかな生活を送っています。あの時の母の形相や力を思い返すと、人間並みではない、鬼や般若のような形相、威力を感じました。
何か悪い霊が憑りついていたのかもしれませんが、霊の仕業にしても肉親ゆえに辛いと感じるものがありました。
なにこれこわい
霊より怖いやんけ