産まれた順を重視しすぎる昔からの不思議な風習
投稿者:ジュリー (62)
私の地元は小さな田舎で、そこに長年伝わってきた風習があります。
長男、長女と生まれた順をやけに重視するという風習で、その風習のせいで犠牲になった子供もいます。
私の父親は四男で、男兄弟で末っ子だからと酷い扱いを受けて育ったと聞きました。
それが父の死後分かったのですが、父の兄である長男が「こんな仏壇必要か?どうせ後誰も住まないのに。仏壇なんて本家にあるので充分だ。」と父の仏壇があること自体気に喰わない様子で葬儀の間中ずっと文句を言い続けます。
父の兄である長男は、親から家を買ってもらって親の水道屋を継いだりとかなり裕福な生活を送ったようでした。
長男の子供は息子に娘2人。娘2人は学校卒業後早々にお見合い結婚で地元から離れました。
しかし、息子は長男の長男だからと親戚中から甘やかされ、現在50代で無職、未婚。
私の兄も長男だからと甘やかされて従兄弟共々同状態です。
私は兄のようになるのが嫌で必死に勉強をし、就職。現在では優しい妻に恵まれて幸せな生活を送っています。
兄もかなり荒れていました。
長男だからと優遇を受け、甘やかされた反面学校でのいじめに耐性がなく、中学で不登校、高校は中退。
私は父に尋ねたことがあります。なぜここまで生まれた順を重視するのか。
そのせいで子供たちがグレてきちんとした大人になっていないように思うことも。
その時父に言われたことがあります。
「この集落、家系に生まれたら最後だと思え。余所は重視しないこともこの辺の人たちはやけに敏感なんだ。
四男の次男ということでお前にも迷惑をかけたが、自分の子供にはそんなことを押し付けないで良い。」
今は都会のマンションに住み、あの集落は廃墟化が進んでいます。
昔の風習も良いものだけではないなと思ったのと同時に、なぜそのような風習が根付いてしまったのかと悲しくも不思議な体験でした。
儒教を重視した代々の歴史があるんじゃね?
もう廃れてるのに。