ネットカフェの女の子

友人がネットカフェで働いていた時の話です。

友人は元々霊感があるタイプの人間らしく、バイト先のネットカフェでよく幽霊や良く分からない物を見ることが多かったみたいです。
例えば、家族3人組にファミリー席を案内しようとしたら、男女カップルでもう一人の子供はいつの間にか消えていたり、誰もいないブースから呼び出し音が鳴ったり…ネットカフェとの相性が悪いのか、よくそういう事があったそうです。

その中でも一番よく見たのが、男女兼用のトイレの前に白いワンピースを着て立っている5〜7歳位の女の子。
顔が青白く、ワンピースも汚れていて、初めて見た時は腰を抜かしそうだったと言っていましたが、トイレの前で立っているだけで特に何もしてこない為、友人は女の子を無視していつも通り仕事をしていたみたいです。

ある日、友人がいつも通りに出勤するとその日出勤が一緒だったAさん(40代、主婦)と休憩中に少し話をしたそうです。
話の流れで自分に霊感がある事、このネットカフェでも変な物を見る事が時たまある事、口が滑ってAさんに話してしまいました。

するとAさんが興味津々で「どこでみたの？」「何が一番怖かった？」等と根掘り葉掘り聞いて来て、「あ〜…言わなきゃ良かったな…」等と喋った事を後悔していると、いきなりAさんがぴたりと喋るのを止めてしまいました。

どうしたんですか？と聞くと、表情を強ばらせたAさんの口から「その変なものって、青白い顔で、汚れたワンピースを着た女の子？」

友人は女の子について話した事がないのに驚きました。

「なんで知ってるんですか？」

そしたらAさんが、

「その子らしき子が後ろからあなたの事、ずっと見てるのよ」

友人もAさんもその日は塩を撒いて業務に取り組んだみたいです。ネカフェには幽霊、結構出る見たいですね。