彼女は何を伝えたかったのだろう
投稿者:momo (3)
数年前、会社の同僚が自殺してしまった話です。
同僚の彼女は、わりと大人しい性格だったため、なかなか会社になじめていませんでした。しかし同じ年の私とは同期ということもあり、たまに飲みに行ったり、あまり人には話さないプライベートの話などをしてくれる仲になっていきました。
そんなある日、飲みに行ったときに彼女が「会社辞めたいな。でも家族に言いにくい・・・」と悩みを打ち明けてくれました。そんな同僚に私は「もう少しだけ頑張ってみようよ。辛いときはいつでも話しを聞くからさ!」と明るく励ましました。
その日は笑顔で「そうだよね。○○(私)もいるんだし、もう少し頑張ってみる」と私には少し元気になったように見えました。
それから1カ月くらいの間はお互いに仕事が忙しい日々が続き、仕事の話くらいしか話せる機会がありませんでした。ただ、いつも彼女の顔が疲れているなと感じていて心配していました。
そしてそれから数日後、朝4時ぐらいに携帯電話が鳴りました。
「こんな時間に誰だろう?」と思って出てみたら上司でした。
「A(同僚)さん、電車にひかれて亡くなったよ」と聞かされ、私は信じられなくて放心状態になりました。そして放心状態のまま電話をきろうと携帯の画面を見たら、なんと画面が真っ赤になっていたんです。私は思わず「きゃー」と言って携帯を投げてしまいました。
しばらくしてみてみたら元に戻っていましたが、怖くて仕方がありませんでした。
私は助けてあげられなかったことで悲しみに明け暮れ、数日後ふと彼女が住んでいたアパートの前を車で通ってみました。
そしてゆっくりと通りすがるときになぜか、私の車の室内灯がピカッピカッと2回光ったのです。
怖さより驚きのほうが強かったのですが、これは彼女が私に何かを伝えようとしたんだろうなと気付きました。
今でも彼女のことを思い出し、天国では幸せに暮らしていることを願っています。
そしてそれからは私も悩んだり困っている人を見掛けたら、積極的に話しを聞くように心掛けています。
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