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不思議体験

ジュリーさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

眠れないマンションと自動扉
短編 2021/11/21 16:22 926view

私の住むマンションはワンルームマンションで、物を置く収納スペースは小さなロッカーだけ。

築30年とかなり年期も入っており、家賃が安いというメリット以外は不便なだけのマンションでした。

なぜかこのマンションに住んでから眠れない、もしくは朝早くに目覚めてしまうという現象が続き、寝不足を感じて生活していました。

この日も朝6時に目が覚め、特にすることもなく部屋を出て郵便受けを見に行きました。

昼間とは正反対に真っ暗な階段。

電気1つもない暗闇をひたすら降りれば自動扉があります。

私が自動扉の前に来た時、自動扉が閉まりました。

「こんな時間に誰?」と思いましたが、誰も入って来た様子はなく。

私もその後すぐに外に出ましたが誰もいません。

自動扉の不具合かと思いそのまま部屋に戻った翌日、翌々日もまた朝6時に目が覚める。

仕方なしに郵便受けを見に行き、また自動扉が動いている。

それが数日間立て続けに毎日。

通常ならおかしいと思うのですが、寝不足のあまり特に関心はありませんでした。

昼間は普通に稼働している様子の自動扉。

やっぱり朝行くと誰もいないのに開いて、閉まってを不定期に繰り返す。

恐怖心と、普段からの寝不足、そして物が自由に置けない不便さにイラついた私が母に電話。

翌月には実家に帰ることとなり、マンションは退去しました。

不思議なことに実家に帰って以降は普通に眠れるようになり、疲れも溜まっていたのか昼までぐっすり眠っていました。

未だにあの時の寝不足と自動扉の開閉はよく分かりませんし、幻でも見たのかと自分でも半信半疑な気分です。

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関連タグ: #事故物件#階段#電話
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