病院の不思議な話

私は看護師として働いています｡病棟で働いていると､いつも何かしら不思議なことが起こります｡

私の所属している病棟の患者さんのほとんどは意識がありません｡人工呼吸器に繋がれ､心電図をつけている人がほとんどです｡

そんな病棟では､患者さんにまつわる不思議なことが起こります｡夜勤は看護師2人のペア制です｡その看護師のメンバーによって患者さんの容態が全然違うのです｡

ベテランであったり､みんなから嫌われている看護師が担当の日はこれでもかというくらいに大荒れするのに､心優しくて傷心者や新人が担当の日はびっくりするくらい何も起きません｡
ある時､ベテランとみんなから嫌われている看護師がペアの日がありました｡夜中ずっと患者さんがモニターを鳴らし続け､休憩もとれなかったようです｡
しかし､その人たちが帰宅する日勤との交代の時には､荒れていたなんて想像もつかないくらいにピタッとおさまっていたのです｡

意識がなくても､患者さんは何かを察しているんだと不思議に思います｡私たちが思ってる以上に､意識がなくてもアピールすることは出来るみたいです｡

私はまだ新人の類で､幸いにも私が夜勤の時はみんな落ち着いています｡あたふたしているのが伝わっているのかもしれません｡心配しなくていいから､落ち着いてねって言ってくれてるのかなと思うようにしています｡

患者さん達からの無言のメッセージ､不思議だけどいろいろな事をこちらに教えてくれます｡