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陶芸参謀さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

廃屋探検で見つけた血痕と写真
短編 2021/10/24 16:46 1,377view

僕が小学生の時の話です。

いつも放課後になると、小学校の友達たち数人と外で鬼ごっこや缶蹴りをして遊んでいました。

毎日同じことを繰り返しているとさすがに飽きてくるので、その日は趣向を変えて、探検をしようという事で話がまとまりました。

当時その地域は、小さな工場や平家の家が乱立していて、猥雑な雰囲気が漂っていました。

探検をしていると川沿いに「村田(仮称)」という表札のある一軒家を発見しました。
どうやら廃屋らしく、庭はやや荒れていて、家のドアは閉ざされた状態。

探検心に火が着いたボクたちは、この廃屋に勝手に進入してみようと盛り上がっていました。

庭にある倉庫の中、離れにある資材置き場などを確認し、ワイワイとふざけたりしながらその場を楽しんでいました。

家の裏手に回ると、窓のガラスが割れていて中が覗ける場所を見つけました。
好奇心に任せて中を覗こうという流れになり、近くにあった板を重ねて足場を作り始めました。

最初に中を覗いたMが「うわ…」と青ざめていました。
何事だ?と思い、僕も一緒になって中を覗きました。

割れた窓のガラスが散らばる畳の部屋が見えました。
部屋の中は荒らされていて、家具や小物が散らばっていました。
独特なカビの匂いが漂っていて、頭がクラクラしました。

よく見ると、畳の上に赤い斑点があるのに気がつきました。

その斑点をよく見てみると、それは「血」だったのです。

畳の上に割れた写真立てがあり、その写真に大量の血痕が付着していました。

その写真とは、文金高島田で白い和服を着た女性と袴姿の男性が並んで写っている結婚記念の写真でした。
白い和服の上に謎の血痕が滴っており、その赤さが際立ってとても不気味に感じられました。

その瞬間、後ろにいたO君たちが何やらザワザワと騒いでいたので確認してみると…

ずっと後ろにいただけのO君の鼻から大量の鼻血が吹出し、白目を向いてその場に倒れ込んでしまったのです。

O君を抱えて叫びながらみんなでその場から逃げ出しました。

あの写真、あの廃屋は一体何があったのだろう…。
今でも謎のままです。

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