不思議な直感で凶悪事件現場の写真を撮ってしまった話

以前、僕は一眼レフカメラにハマっていた時期がありました。
撮影対象は主に風景です。
ウォーキングにもハマっていたので、歩きついでに撮影をしようということで、都内某所から埼玉方面へ向かって歩き出しました。
東京北部というのは当時から危険な雰囲気の漂う、哀愁の漂う地域です。
古びた工場が多く、撮影対象としては申し分なかったです。
すごく狭い路地を通っていると、危険な廃棄物などが捨てられており、気持ちが悪いと思う場所もありました。

帰宅後、数百枚撮影した画像から適当にチョイスし、当時運営していたブログにアップしました。
画像ひとつひとつにコメントをつけました。
その時、例の路地を通った時の画像に、何となく思いつきで「この画像は心霊写真です。建物の窓から女の霊がこちらを伺っているのが見えますでしょうか…」とふざけて書込ました。
自分でもなぜそんなことを書いたのか分かりません。

疲れていて思考停止状態で書いていました。

すれから数ヶ月後、僕はある凶悪な犯罪事件について興味を抱き、ネットで調べていました。
犯人の情報、被害者女性の遺体遺棄現場、犯行の内容など。
強姦・暴力などの吐き気を催す酷い事件です。
それでも気になり、犯行が行われた犯人の自宅の住所を特定しました。
グーグルマップで検索してみると、僕が住んでいるアパートからそう遠くないことに気付きました。
あれ…？
グーグルマップが示した地点は、なんと僕が撮影したあの路地のすぐ真隣だったのです。
うわ…と、トリハダが立ちました。
僕は無意識にあの犯行現場を歩き、撮影をし、ネットにアップする際に「女の霊がこっちを見ている」と書いていたのです。