例えば、あなたはSNSで見たんですね。Xです。
「デブでニキビだらけのくせに自信過剰の犯罪者の娘。片親はやっぱり頭が足りない」
はっとする。
これ、自分のことかもしれない。
いや、だとすれば父親が犯罪者なんて、本当に心を許した友達にしか語っていないはずです。
一体誰がこの投稿を?
過去のポストを遡っていく。
食事の写真、出かけ先の写真、自分のことを隠そうとしていない。いや、むしろ知ってもらおうとしているのか。
総合して、誰が書いたのかわかるんですね。
親友だと思っていた女の子です。
でも、なぜ?
ふと、先ほどの悪口のポストを見返す。
投稿されたのは昨日の夜七時。
夏祭りの時です。
この時、あなたは思いを寄せていた男の子に告白して、見事成就していた。
このポストが送られた、まさにその時間です。
そう思い当たると、震えが来る。
なぜって、木の影からこちらを恐ろしい形相で睨む、その親友の顔を想像してしまったからですね。
確かに、彼について語った時、そっけなかった。
もうすぐ二学期です。
行かないわけにはいかない。
その子が一体どんな表情を浮かべてあなたと話すのか。
見ないわけにはいかないんです。
怖いですけれどね。
だから怪談を語るんです。
怖いものの先に、もっと怖いものが待っているのなら。
そこを見ずにはいられない。
たとえ、その先が地獄でもね。
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