赤い着物の女』
私が小学生の頃、
内見に訪れた、一軒家の二階の部屋に、テレビが一つだけ置かれていて、その画面に、髪の伸びる、赤い着物のお菊人形の映像が流れていた。
そんな不気味な映像が、気になる私に、案内人の若い女が、満面の笑みを浮かべて嬉しそうに「きみ、こう言うのに興味があるんだ」と話かけた。
その笑顔に、おびえる私の背後の床の間に、画面の中の映像の、呪われたお菊人形が飾られていた。
あの家は、呪物付きの事故物件だったのか、それとも、あの赤い着物の女が、呪物を自慢していただけなのか、今となっては分からない。
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