普段は創作ですけど、この話は実話です。
内容としてはカメラに映るべきものが映らない、映ってはいけないものが映るってだけの話ですが。
皆さんは共連れ認証って知ってますか?
簡単に言うと、部屋に入って、ひとりという確認が取れたら先に進めるセキュリティシステムです。
最近のやつはAIとか使ってやってるんだけど、私が触ってたシステムはめちゃくちゃ古いヤツで、天井に設置した2台のカメラの差分で人間を把握するって方式だった。
で、映像にはカメラがどう見ているかを人間に分かりやすく示してくれるポインターが表示される。
正常時は人の頭のところにピンクの丸が表示される。
これは、カメラがその部分を”頭”って認識している証拠になる。
で、たまに通れないって人もいて、そういう人の通行時の映像を見ると、人間の目にはひとりしかいないのに、ピンクの丸がふたつとかみっつとか表示されてた。
その人が部屋から出ていくと、そいつもついて出ていった。
同僚と映像を確認して「あー、これ幽霊っすね」みたいに話してたけど、お客様への説明は困るんですよね。
「あの人に幽霊ついてます」なんて言えないから、設定をちょっと甘くしてごまかすくらいしか方法はなかった。
セキュリティだから、甘くするっていっても仕様の範囲内だけど。
あと、部屋に誰もいないのにピンクの丸が表示されることもあったけど、これも設定を甘くしてた。
さっきのもそうだけど、設定を変えたから動作試験はしなきゃいけない。
つまり、その部屋に入らなきゃいけない。
幸い、カメラ映像を見るシステムなので照明は明るいくらいだし、私は見えないタイプの人間なのでどうということはなかったです。
で、逆に映らないパターンもある。
つまり、頭が見つからないってパターン。
割と年寄りの方に多かったんだけど、その人たちの何人かは亡くなったって聞いた。
ちなみに、これも設定を甘くする。
前ふたつとは違う項目のやつ。
うちの会社がそのシステムの後継機を出してないから、もう触ることはないのが救いです。

























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。