子供のころ自分をかわいがってくれていた叔父が亡くなった
突然のことだった
夏になると叔父の別荘へ遊びに行った
別荘と言っても、叔父の手作りの小さな小屋があるだけだが
部屋も一つしかないし、川で釣った魚を焼いて食べる以外は、
電子レンジで買ってきたものを温めたりお菓子を買ったりで
ほかにすることもなくだらだらと寝て過ごす
叔父の兄である堅物で無口な自分の父が見れば眉をひそめるよな生活だったが
自分には心地よい生活だった
小屋のある土地は夏場は避暑地なので快適だが
冬場は部屋の中でも氷が張るほど寒かった
だから小屋で過ごすのは夏だけと叔父と約束した
もっとも叔父はいつでも気ままに過ごしていたようだった
しかし自分が中学生にもなれば、友達との約束が多くなり、だんだんと行かなくなった
成人してからは直接会う機会も減り、たまに電話で話す程度になった
叔父は祖父の遺産のおかげで、ろくに仕事もしないで暮らしていたので、
何も残っていないかと思っていたが、この小屋だけが残った
相続人は自分だけなので、小屋を撤去して、叔父との思い出のある土地に
新しい小さな家を建てて夏の間だけ過ごそうと決めた
小さな重機で小屋はあっさりと壊されていく
基礎のブロックを壊し、地面を掘り起こし整地が始まった
ちらりと白いものが見えた
工事の人がこちらに来ていった
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