「ドライブ行かない?」
当時、新入社員だった私は、同期と金曜日の夜にドライブへ行くのが楽しみだった
ある日、私たちはドライブのついでに肝試しをしようという話になり、割と有名な心霊スポットになっているMトンネルへ向かった
そのトンネルには、こんな噂があった
昔、暴走族に暴行を受けた女性がこのトンネルに放置され、最後は近くの神社で自殺したという話
それ以来、女性の霊の目撃情報が度々あるらしい
車に揺られること約2時間
峠道のような暗い道を進んでいくと、闇の中に古びたトンネルが静かに口を開けていた
古いながらも現役で使われているトンネルだったが、すでに深夜1時を回っていたため車通りはまったくない
私たちは怯えながらも変なテンションになり、
車を路肩に停めてトンネルの中へ入っていった
同期がスマホのライトで周囲を照らし、その明かりだけを頼りに歩いていく
トンネルの中はよく響く
私たちの足音や話し声がわんわんと反響していた
出口までたどり着いた私たちは、来た道を折り返すことにした
トンネルのちょうど真ん中あたりまで戻ってきた頃だった
吸い込まれそうな暗闇が怖くて、私たちはずっと他愛もない会話を続けていた
その時だった
さっきまでトンネル中に響いていた声が、
突然——
反響しなくなった
まるで防音室に入ったかのように
次の瞬間
「ぎゃあああああ!」
同期が突然叫んだ。
私も同時にパニックになり、二人で半泣きになりながら車まで全力で走った
車に飛び乗り、エンジンをかけてその場を急発進した
しばらく車内は無言だった
街灯やコンビニの灯りが見えないと、気がおかしくなりそうだった
やっとコンビニを見つけて車を停め、飲み物を買ってから車を走らせた





















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