あなたの生まれ育った街や村から山は見えますか?
日常生活の情景に当たり前に溶け込んでいる山々たち。
街中の歩道を歩いていたり車で走っていたりしている時、たまに視界のどこかに入ってくるそんな何気ない存在。
特別なことがない限り、恐らく行くことのないであろう、そんな場所。
もしかしたらある日ある機会に、あなたはそんな山々を改めて見ることがあるかもしれない。
するとなぜだかそのうちの一つに気持ちが動くことがあるかもしれない。
それはちょうど中腹辺りにポツンとある建物。
明らかに住居ではないのが分かるような、そんな奇妙な外観。
あなたは思うだろう。
一体誰が何の目的で建てたんだろう?
これはそんな奇妙な建物にまつわる話だ。
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私は中国地方のS県I市で生まれ育った。
地元の大学を卒業し、仕事先も地元のデザイン会社だ。
仕事場は市の北部にあり、朝になると車で国道を北へと向かう。
その時フロントガラス越しに北部に連なる山々を眺めながら走るのだが、ちょっと気になる場所があった。
それはちょうど中央辺りにある山の中腹にポツンとある白い建物。
実はそこは子供の頃から気になっていた。
あそこはいったい何なのだろうか?
住居?
いやそこは白くて円錐形の形状をしていてかなり大きく、どう見ても単なる住居には見えない。
それでは何かの施設?
だとすると、いったい何の目的で建てられた施設なんだろう?
子供の頃父に尋ねたことがある。
父はそれまで穏やかだった顔を少ししかめると、こう言った。



























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