母方の祖母の七回忌の時、僕はお寺の住職からこんな話を聞かされた。
「昨日、ある家で娘さんの四十九日法要を行ったんですよ。いやはや、先代の住職が言っていたようにあの家にはかなり邪気が漂っています。自分から不幸を招いているとしか思えませんよ。今から私がお話しする家庭の方とは交流を断った方が良いでしょう。百害あって一利なしという奴ですから」
住職が昨日、四十九日法要に行ったH家は高校生の長女、B子が二階の窓から飛び降りて死んだそうである。この時、B子の死の原因は学校でのクラスメートたちからのいじめではないかと住職は思っていた。ちなみにH家の家族構成は専業主婦のA子、サラリーマンのC太、小学生の長男、D太の3人家族であった。住職は愛車のヤマハ・CZ125トレーシィでH家に向かったそうである。住職は駐車場にトレーシィを止めるとH家の玄関に入った。玄関には只ならぬ邪気があふれていたなのだ。住職は直感でこう思った。
「この一家の前世は人の道を外れた悪行を重ねており、その罪を現世で償わされている。このままだと、あの一家は一生、悪運まみれだろう・・・まあこの俺には関係のない事であるが・・・」
住職は気分が悪くなり、急いでテキトーに四十九日法要を終わらせて、お布施を貰って、そのまま愛人のマンションで楽しむ計画を立てていた。テキトーに四十九日法要を終わらせてお布施を貰ってお暇しようとした時、住職は亡くなったB子の部屋の方から気配がしてきたのだ。
「B子の部屋に成仏できていない浮遊霊がいるかもしれんな・・・」
住職はB子の部屋の中に入って行ったのだという。住職は
「もしかすると、B子の本当の死の原因が分かるかもしれない」
と部屋の中を物色し始めた。ちなみに部屋にある物でメルカリに出品したら売れそうな物はカバンに入れた。住職は写真アルバムを見つけた。住職は頭を冷静にするため、愛用のマルボロメンソールに火をつけて一服する。マルボロメンソールを三本、吸い終えた後、写真アルバムをめくった。
「これは!そうかそーゆー事か!」
写真アルバムを見て、いじめの主犯格が誰なのか確信したのである。それはいじめの主犯格の顔が黒く塗りつぶされていたからだ。ただ、B子の部屋にはまだ得体のしれないものがあると感じた。住職は再び、部屋の中を物色し始め、メルカリに出品したら売れそうな物はカバンに入れる。クローゼットの中を見たら
「まさか・・・こんなものがあるなんて」
そこには人間の胎児を使用した「養鬼」が飾られてあったのだ。「養鬼」を自宅で祭ることにより、子供の霊を自分の守護霊として扱う事が出来るのだ。こんなヤバいものがあってはこまる。そういえば、この地域一帯の人間、動物、自然等の精神を安定させるエネルギー「黄道力」がかなり低下しているな・・・と住職は思った。「黄道力」低下の原因は「養鬼」とH家がこの地域に住んでいるからであると判断した。つまり、H家の存在自体、呪いや祟りに等しい。だが、俺には「養鬼」を供養させる霊能力がない!そう判断した住職は急いでスマホで前住職に電話した。なお、前住職は以前、H家とは駐車場の事でトラブルを起こしており、H家にお礼参りしてやろうと画策しているのだ。
「分かりました。15分後、H家の事を良く思っていない地元住民たちがH家に焼き討ちしに来るのですね?四十九日法要?大丈夫ですよ、H家での四十九日法要はもう終わりましたから、すぐさま退散します」
住職は連絡を終えると前住職の指示通り、「養鬼」を回収してH家がいる居間に向かった。H家の方々は娘を亡くした所為かみんな元気がなかった。住職はそんな彼らの事なんて無視して、家を出ようとした時、住職のスマホが鳴る。それは住職の愛人である中國卯月からであった。ちなみに「卯月」はまだ中学生である。住職は「卯月」が通っている私立のミッション系一貫校の学費だけでなくお小遣いと称して毎月10万円、8月と12月に50万円と出している。それだけでなく、彼女の為に鴨川沿いにある高級マンションを購入している。
「んだよ?今はお取込み中だと言っておるだろ?まぁ怒んなよ、ハニー。俺が可愛がってやるからさ」
「あのね。さっき、警察官が来て、近くに住んでいるT高校の女子高生が何者かに首筋を電動ナイフで斬られて殺害された事件が発生したのよ」
住職はB子が通っていたT高校の女子高生が殺害されたと聞いて、脳裏にある事が浮かんだ。それはいじめの主犯格であるF村の事である。
「もしかして、殺害された女子高生はF村という方か?」
「ええそうよ!?つか、パパなんでそんなことを知っているの?」
「それは後から話す。俺が来るまでマンションで待っていなさい。いいね?」
住職は電話を終えると、挨拶もせず、無視して玄関を出た。住職がトレーシィのエンジンをかけている時に地元住民たちが武器を持って、H家に殴り込みをかけてきた。H家から物が壊される音や男女の悲鳴が聞こえる。数分後、H家から地元住民たちがぞろぞろと出てくると、H家に火炎瓶を投げ込む。火は瞬く間にH家に燃え広がった。
「因果応報ってヤツだ。ざまぁねぇな」
住職はそうポツリと呟くと何事もなかったようにその場から去っていった。
終わり























ダメだこりゃ、次行ってみよう!
こんな駄文久し振りに見ました。もう少し文章力をつけてから投稿したらいかがでしょうか。
住職の話一切要らないね、話がとっちらかってて何をメインに語りたいのか、さっぱりわからない
呪い・祟り系でもあるけど、ヒトコワ系とも言えるかもしれません。生臭坊主は何処にでもいるかもしれないけど、こういった変態の盗人住職が身近にいたら怖すぎる……
本当に怖い