山口県にある佐波川ダムについての怖い噂

僕は山口県山口市に住んでいるK太の祖父が亡くなったことを知り、K太の祖父の葬式に参加することにした。K太の祖父は山口市にある佐波川ダムの管理人の仕事についていたのだ。僕とK太は火葬している最中に色々と話をした。
「佐波川ダムというと心霊スポットで有名な佐波川トンネルがあるところだよな？」
「そそそ。実は祖父の死因は佐波川トンネルと関係がある事なんだよ。祖父は自宅からダムまで佐波川トンネルを通って、愛車のスズキ・GT380で通勤していたんだ。もっとも佐波川ダムも心霊スポットとして有名だけどね。祖父は亡くなる直前、知り合いたちに
「あそこにリヤカーを持った半そで姿の男子小学生がよく歩くんだ」
なんて言っていた。知り合いたちは
「こんな秋場でか？それにしてもリヤカーを持った男子小学生なんているのか？小学生はあの時間帯なら学校に通っているはずなのに・・・つか、これって児童相談所ものだな、(￣∇￣;)ハッハッハ」
なんて言っていたさ。さて、ここから知り合いから聞いた話なんだけど祖父が血相をかえって

「大変なことになったぞ！あのリヤカーの小学生はとんでもないやつだ！」
と言った。祖父は
「リヤカーに何があったと思う？お前ら驚くなよ！人間の死体だよ！」
・・・その日の夜、祖父は亡くなったそうだ。風呂に入っている途中、首が180度曲がってな。もう一つ、祖父は男性が佐波川ダムで丸まったビニールシートを捨てる現場を目撃しているんだよ祖父は男性を呼び止めたが、男性はそれを無視して近くに停車していた日産・ブルーバード(910型)の4ドアハードトップに乗り込んで、そのまま走り去っていたんだ。後日、祖父は警察にビニールシートの件を話した。佐波川ダム付近を警察が捜査した所、ビニールシートが見つかった。そして、ビニールシートの中には暴力団員の死体が見つかったんだ。警察は暴力団の抗争で殺されたんだと言っている。それに俺はその暴力団員に見覚えがあった。あーそうそう、佐波川ダムで思い出したことがあるんだけど、大阪で姉妹を殺害した死刑囚、山地悠紀夫が母親殺しで捕まる前に徳地の住居に遊ぶ金欲しさで空き巣に入って、そこに住んでいた夫婦を殺害して、夫婦の死体を佐波川ダムに投げ捨てている。まぁ山地は当時から山口県警からマークされるくらいの婦女暴行、カツアゲ、空き巣やひったくりの常習犯だったからな。これはかなり有名な話なんだが、山地は女子高生を強姦した後に殺害しているんだ。まぁ、当時はあまり公にならなかったがな。山地のナンパを女子高生が無視して、山地がキレて、山地の彼女、(この性悪女はおもちゃ屋のバイトの方にヤクザとつるんで美人局や振り込め詐欺の受け子なんかもやっていた。今は旦那の金を使ってタワマンに住み、高級ブランドを買いあさりホストクラブ通いと豪勢な生活をしているそうなんだよ)と数人の親友たちを率いて女子高生を自宅に監禁し強姦した後にストレス解消で拷問をくわえて殺害し、女子高生の惨殺死体を佐波川ダムを投げ込んだりしているんだ。ちなみに山地の彼女は女子高生が山地やその仲間たちに暴行されている現場を見て、腹を抱えて笑っていたらしい。それと前述の佐波川ダムで見つかった暴力団員も女子高生殺しに加担している事が発覚した。それはともかく佐波川ダムには山地に殺害された女子高生や夫婦の幽霊を目撃することがあるんだよ」
K太は饒舌に語る。僕は質問する。
「それと暴力団員殺しの犯人は見つかったのかい？」
「いや、いまだに不明だ」

K太は肩をすくめる。
「それじゃあ、暴力団員殺しの犯人の事を教えよう。犯人は神奈川県平塚市の山下団地に住んでいる住民たちだ。これは平塚市に住んでいるオカルトマニアの知人から聞いた山下団地に纏わる洒落怖であるが、山下団地の住民たちは大阪姉妹事件が発生すると、犯人(山地悠紀夫)の職業が新聞配達員だったため、住民たちは
「新聞配達員は犯罪者予備軍なので、この世から駆除する。新聞配達員なんてシラミみたいな存在だし。シラミは処分しないとな」
「新聞配達員なんて所詮オタクやニートのような社会のお荷物(害虫)だから駆除しても罪にとらわれない」
「新聞配達員をストレス解消を兼ねてぶち殺しまくろうぜ！どーせ、新聞配達員が死んでも誰も悲しむ奴なんていないしさ！平塚市民は俺たちのやっていることに感謝するだろう！俺たちは平塚市を代表して清掃活動してやっているんだ！」
という名目で住民たちは新聞配達員を手あたり次第に拷問処刑しまくっていたんだ。ちなみに神奈川県警は団地の住民たちの報復を恐れて、団地の住民たちは新聞配達員を殺して回っているのを見て見ぬふりを決め込んでいたんだ。最近になっても山下団地の辺りでは新聞配達員が惨殺される事件が絶えないんだよ。さて、山下団地の住民に殺害された暴力団員についての話に戻そうか？あの暴力団員は平塚市内に住んでいて、周囲に山地悠紀夫とつるんでいたことを吹聴して周っていたんだ。その話を嗅ぎつけた山下団地の住民に暴行を受けて殺害されたというわけさ。口は禍の元とはこういうことだよ」
僕は煙草を口にくわえて、煙草を吸い始める。

終わり