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心霊

針金3本さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

コレ
短編 2025/07/21 16:46 1,563view
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中学生の私は夏休みに、友達のAとBと一緒に、夜に有名な心霊スポットに行くことにした。

その心霊スポットは人形コレクターが昔◯殺したとされているところだ。

ただ、夜中にそんな場所に行くのは危ないと家族に止められてしまうかもしれないので、その日は“花火大会に行く”という嘘をつくことにした。

そして、なんとか全員その嘘のおかげで心霊スポットに行くことができて、3人ともウキウキな気分で探索を始めた。

そこには不気味な和風人形や西洋のものとされる人形が何個もあった。

みんな、そんな物を見てキャーキャー騒ぎながらも、変な物が置いてないか探すのを楽しんでいた。

そんな中Aが何かを見つけた。それはボロボロになっていてもう動きそうにない何十年も前に売られていそうなカメラだった。

Aが見つけたそのカメラに興味津々だったBはそのカメラにあるボタンを何個か押して動かないか試した。

すると、そのカメラから突然ビデオが再生された。

カメラの画面に人形が写り、そして老いたおじいちゃんの声で「求めていた!わたくしコレクターが!」と言う声が聞こえた。

何を求めているんだよ?意味わからねえわーw
とその動画に対して3人で言い合った。

その時だった。動画がループした。「何だ?」と思いながら、私たちはもう一度動画を聴いてみた。 

「求めていた!わたくしコレクター!」

何と声さっき聞こえた一文字前ところで途切れていた。

それに気づいて皆んなでざわざわしているとまたその動画が再生され。

「求めていた!わたくしコレクタ!」

と、また一文字前のところで途切れた。

さらにすぐに、

「求めていた!わたくしコレク!」

と再生された。

流石に恐怖した私たちはカメラを置いて行ってそこから逃げるように走って離れて行った。

そんな時聞こえてきた。

「……求……め……て……い……た……! わ……た……く……し……コ……レ……!」

とスローでしかもさっき聞こえていた声よりもどこか笑っている感じだった。

そこからBの様子はおかしくなった。

ずっとニタニタと気味が悪いぐらいの笑顔をするようになり、誰とも喋らなくなり、私たちが喋りかけても無視するようになった。

さすがにBの両親も異変に気づき、放課後に帰宅する私たちに「Bに何か変なことをしなかったか」「Bが変なことをしていなかったか」と問いかけてきた。

私とAは正直に心霊スポットの話をした。

Bの両親は嘘をついて心霊スポットに行った私とAを叱りつつ、こんなことになってしまったのはBにも責任があると優しく私たちに言ってきました。

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