林間学校の心霊写真
投稿者:異実 (1)
私が中学生の頃の話です。
私が通っていた中学では2年生の夏に県内で一番大きい山の麓にあるログハウスで3泊4日の林間学習に出かけています。
その山は自殺の名所として有名で、みんな幽霊が出るのではないかとびくびくしていましたが、特に何も起こらず楽しく3泊4日を終え帰宅しました。
当時はまだ携帯電話がそこまで普及しておらず、旅の思い出はデジカメで撮影し、自宅に帰宅してから各自で印刷し、友達に配っていました。
みんなで写真を見せ合って盛り上がっていた時、隣のクラスのAちゃんがやって来て、「すごい写真が撮れた!」と言って1枚の写真を持ってきました。
それはログハウス内で窓を背にし、Aちゃん含め紺色のジャージを着た5人の女子が笑顔でピースしている写真でした。
大きな窓を背にしているため、外の芝生や林も写っており、ぱっと見はきれいな写真でしたが、左奥に違和感がありました。
写真の左奥、窓の外の林の近くに、白いワンピースを着て黒い長い髪の女性がうつむいており、透明な四角の箱を抱えていました。
四角の箱の中には人の生首のようなものが映り込んでおり、こちらを見つめていたのです。
切断された首の部分はうっすら赤色でした。
生徒の誰かが面白半分でワンピースに着替えて写真を撮った可能性の100%ないとは言い切れませんが、その女性の周りだけ異常に薄暗くなっており、生首の見た目もとても中学生が用意したものとは思えません。
初めて心霊写真と思われるものを見ましたが、普通の写真ではないという雰囲気がひしひしと伝わってくるものでした。
周りにいた他の友達もこの写真を見ると「え…マジ?マジの心霊写真じゃん…。」と引いていました。
その写真を撮った本人もさすがに心霊写真を手元に置いておくのは怖いため、塩と一緒に写真を廃棄し、デジカメのデータも消去してしまいました。
もう写真のデータは残っていませんが、今でも私の記憶に鮮明に残っている心霊体験です。
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