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ヒトコワ

青年将校さんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

【インドノニキ】
短編 2023/10/04 21:11 4,415view
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皆さん寝台列車をご存知ですか?

日本だと新幹線やバス、飛行機で全国どこでも行けるのであまり馴染みがないですよね。

でも国土が広く、飛行機移動が贅沢な国では寝台列車が今も運行しています。

今回はそんな寝台列車での体験談です。

この夏、僕は友達と2人でインド旅行に行きました。

コロナも明け、久しぶりに海外でカオスに触れたいと計画したものでした。

目的地はガンジス川です。

あまり知られていませんが、実はインドはとても大きな国です。

首都からガンジス川のあるヴァラナシという街まで車で13時間かかります。

普通なら飛行機ですが、僕達はあえて寝台列車での深夜移動を選びました。

車両は2A。

上から2番目のランクです。

他の車両は案の定、人で溢れかえってましたが、僕達の車両は、冷房も効いており想像よりずっと快適でした。

チケットの番号を頼りに座席を探します。

通路とカーテンで仕切られた空間に2つの2段ベッドがありました。

どうやらそのうち一方が私達の座席のようです。

隣のベッドとの仕切りはありません。

私は上のベッドで寝ることにしました。

少しすると通路との仕切りのカーテンが空き、隣のベッドの乗客が入ってきました。

幸運にも人の良さそうな老婦人と、優しそうな30代くらいの息子さんでした。

片言の英語で挨拶をした後、4人で少し談笑し、ガンジス川がどれほど尊い聖地なのか、ヴァラナシの街がどれだけ素晴らしいのかを教えて貰いました。

どうやらとても信心深い母子のようです。

寝る前には自家製のチャイも振る舞ってくれました。

冷房で冷え切った身体が温かいチャイでほぐれていきます。

旅先で思いがけない良い出会いをした。

そう思い心地よく眠りにつきました。

どれくらいの時間が経ったでしょうか。

冷房で揺れるカーテンが足に当たったせいで僕は目を覚ましました。

寝台列車は夜、電気が消えるため真っ暗です。

何時だろう?とスマホに手を伸ばしかけたその時。

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コメント(1)
  • 海外の新台列車は違う意味で怖いですよね。

    2023/10/09/15:24

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